今すぐ提案したい健康経営に役立つ商品を紹介!
【ライオン事務器】
ふくらはぎの動きで血流を促進。健康経営の隠れたヒット商品とは?
1792年(寛政4年)の創業以来、多様なワークスタイルにつながる商品を提案し、時代の変化にも柔軟に対応してきたライオン事務器。健康経営をテーマとするオフィス 家具の製品開発にも取り組んでいる。商品開発を担当する山田 幹樹氏に話を伺った。
“リラックス”を追求。新しい考え方のチェアー
ライオン事務器が電動昇降デスク『Be-Fit』シリーズを発売したのは、座り過ぎの健康への影響に注目が集まった2017年のことだ。オフィスにおける昇降デスク活用の課題の一つは、昇降の都度、自分にあった高さに微調整する手間が生じる点にある。この問題を同シリーズは、3段階の高さがプリセットできる電動昇降ユニットの採用によって解決。座り仕事と立ち仕事の切り替えをワンタッチで行うことを可能にした。一般的なオフィスデスクと比べて、2~3倍の価格ではあるが、大手メーカーや、大学・研究所、ホテル等、幅広い業種に納入実績がある。デスクワーク用だけでなく、様々な作業姿勢に対応する昇降作業台もラインアップしており、図書館や運送業者にも受け入れられているという。
また、ユニークな着想から、理にかなった動きを見出し、順調に売り上げを伸ばす健康経営商材も存在する。ロッキングチェアーの動きを参考にし、2019年7月に発売された、オフィスチェアー「ライド」がそれだ。
「オフィスワーカーのリラックスを追求する中で出会ったのが、ロッキングチェアーでした。キーボード入力に集中する際には前傾姿勢、紙資料やタブレット、スマホを閲覧する際は逆に後傾姿勢をとる方も多いと思いますが、ロッキングチェアーの動きは、こうした前後の体の動きにストレスなく追随するんです」
だが、効果はそれだけではなかった。研究機関に委託した調査から、前後に揺れる動きはリラックス効果だけでなく、ふくらはぎが適度に動くことによる足のむくみ軽減や、血流や冷え性の改善に効果が期待できることが明らかになったのだ。
「リモートワークとオフィスワーク双方のメリットを活かした新しい働き方を考える上で、オフィス環境を再考する動きは今後さらに進むはずです。また人材確保という観点から、オフィスを見直す動きも活発です。健康経営というキーワードは、それらの取り組みにおいて今後さらに重要になると我々は考えています」