レノボ・ジャパン合同会社/レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ合同会社
越場 康介氏

テクノロジーの恩恵をあらゆるビジネスへ。パートナー様と共に、AI活用時代に求められるコンピューティングパワーをお届けして参ります

レノボ・ジャパン合同会社/レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ合同会社 パートナー事業本部 副事業部長 越場 康介氏
レノボ・ジャパン合同会社/レノボ・エンタープライズ・ソリューションズ合同会社 パートナー事業本部 副事業部長 越場 康介氏

新年、あけましておめでとうございます。

大塚商会およびビジネスパートナーの皆さまにおかれましては、平素よりレノボ・グループの製品やサービスの販売に際しご尽力を賜り、心より御礼申し上げます。

2023年は働き方の観点ではハイブリッドワーク、すなわち事業所勤務とテレワークのバランスの企業や組織における模索、そしてAI(人工知能)のビジネスにおける利活用検討の本格化など、お客さまの動向にも大きな変化が見られた一年でした。

レノボはクライアントPCからエッジ領域におけるコンピュータ、そしてクラウドに至るまで領域横断でコンピューティングパワーをお客さまにお届けするテクノロジープロバイダーとして、”Smarter Technology for All” (すべての人にテクノロジーの恩恵を届ける)をビジョンに掲げ、働き方やビジネスにおけるテクノロジー活用の変化に合わせて、パートナー様と共にコンピューティングパワーが求められるあらゆる領域で活用フェーズまで伴走することをミッションとして歩みを進めて参りました。

2024年、コンピューティングパワー活用の次のキーワードとして“AI”が注目を集める中、企業や組織におけるAI活用の具体化に伴走しながら、ビジネスを、そして日々の一人ひとりの働き方をパートナー様と連携しながらコンピューティングパワーの力で支えるべく、“あらゆる人やビジネスにAIの恩恵を”をテーマにビジネスを推進して参ります。

AI活用の本質は一人ひとりの時間の使い方や質が変わる、という点にあります。例えば、ビジネスの現場において、エッジに配置されたコンピューティングパワーとセンサーやインターフェイスを組み合わせることで、これまで見えてこなかった顧客の動きの可視化、そして推論に基づいて本当に必要な顧客サービスに集中する助けを果たすことができるようになるなど、従業員が本質的に重要な価値創造に集中できるようになります。AIはまた、コラボレーションの壁を溶かすことにも繋がります。推論ベースの顔認識によって一人ひとりの笑顔をテレワーク先に届ける、議事録を自動生成するなど、持続可能なハイブリッドワークの実現にも寄与することでしょう。AIは人とコンピューティングパワーの接点を一変させる、AIが人に寄り添って能動的に動くようになる、そんなゲームチェンジャーとしての可能性を秘めています。

クライアントPCの領域においては、2025年10月14日に迫るWindows 10 サポート終了まで2年を切り、Windows 11への移行が本格化してきました。Windows 11では、PCの利用体験、またその先の生成AIの活用まで、生産性を強化する様々な仕掛けが実装されています。レノボとしても、エンドユーザーの成功を生産性向上で支えるために最適なクライアントコンピューティング体験とは何なのか?

この問いに正面から向き合いながら、AI時代、ハイブリッドワーク時代に最適化されたクライアントPCの提供に加えて、Windows 11 移行のタイミングでデバイス管理のクラウドへの移行というテーマにおいても、パートナー様が提供するサービスを補完するかたちで、エンドユーザーのWindows 11化がスムーズに進むように、Windows Autopilot関連サービスを含むエンロールメント(展開)から運用フェーズに至るまで、ライフサイクルマネジメントの観点でご支援して参ります。

インフラストラクチャ領域においては、「AIのある場所にデータを配置するのではなく、データが生成される場所でAIがお客さまをサポートする」このような考えのもと、特にエッジ領域においてAIに最適化されたコンピューティングパワーの提供を、また、エンドユーザーが短・中期的にAIの恩恵を受けられるように、Lenovo AI Innovators Programというフレームワークの中で、お客さまの課題に合わせたターンキーソリューションとして、パートナー様との協業を深化させて参ります。また、AI時代にはデータセンターにおけるワークロードの観点でも、基盤モデルのトレーニングや企業内における生成AI基盤の構築のような高いパフォーマンスが求められるコンピューティングパワーのニーズが高まります。レノボでは、パフォーマンスへの飽くなき追求はもちろんのこと、今後課題が顕在化してくることが予想される電力消費、結果的には二酸化炭素排出量削減への対応として、ファンやエアコンにかかる大量の電力を削減できるLenovo Neptuneという独自の液冷テクノロジーに対応したデータセンター向け製品、さらにはカーボンフットプリントをオフセットするCO2オフセット・サービスの提供など、サステナビリティの観点でも多面的なアプローチで歩みを進めて参ります。中堅中小企業に向けた取り組みとしては、サポートが終了したWindows Server 2012を引き続き利用中のお客さまに向けた取り組みを中心として、投資対効果の高い製品の拡充を進めて参ります。

領域横断でビジネスパートナーの皆さまとの協業を深化させるため、パートナー様ごとの注力領域と歩みを共にしながら、共にエンドユーザーのインサイトを理解し、課題を解決するための体制作りの強化も注力領域のひとつです。2024年も、パートナー様との協業を強力に推進していければと考えております。皆さまの引き続きのお力添えをよろしくお願いいたします。

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アドビ株式会社 長岡 昌吾氏

生成AIによるクリエイティブワークの変革とドキュメント管理の伸びしろに注目

アドビ株式会社 デジタルメディア事業統括本部 パートナー営業本部 執行役員 本部長 長岡 昌吾氏
アドビ株式会社 デジタルメディア事業統括本部 パートナー営業本部 執行役員 本部長 長岡 昌吾氏

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

日頃より弊社ソリューションの拡販に多大なるご支援をいただきまして、誠にありがとうございます。

昨年は生成AIに明け、生成AIに暮れた一年でした。当社の場合も昨年のAdobe MAXで最も注目されたのは、生成AIのAdobe Fireflyでした。Adobe Stockなどの使用許諾を受けたコンテンツや著作権の切れた一般コンテンツを使用してトレーニングしており、商用にも安全にご利用いただける点に注目いただいています。一方で、クリエイティブ領域における生成AIの可能性はそれだけではありません。

一つはクリエイターの役割の変化です。生成AIは、従来のコンテンツ制作プロセスの大幅な省力化を可能にします。その結果、コンセプトの立案、ストーリーラインの組み立てなど、その前段階における役割が重要視されるようになると考えられます。デジタルマーケティングにおいて、パーソナライズされた膨大なコンテンツ制作が必要とされるなか、生成AIはクリエイターの働き方を確実に変えていくでしょう。

もう一つがクリエイターの裾野の広がりです。Adobe PhotoshopやAdobe Illustratorは、使いこなすまでには時間や経験が必要です。しかし、より直感的な操作が可能なAdobe ExpressというデザインツールとAdobe Fireflyを組み合わせれば、例えば私でも簡単にコンテンツが作成できるだけでなく、SNSへの投稿スケジュールの設定までできてしまいます。Adobe Expressによってあらゆる規模の事業会社でコンテンツ制作の内製化が進んでおり、今後とても面白い市場になると考えています。

もう一点、ぜひ注目いただきたいのが、Adobe Acrobatをはじめとするドキュメント製品の販売機会の創出です。世界的に見て、日本はドキュメントのデジタル化に遅れが目立つ市場であるだけにDocument Cloudには極めて大きな成長余地がありますが、PDFへのコンバージョン機能以外にもある便利な機能はあまり知られていないのが実情です。今年は、デジタルドキュメントのワークフローを統合的に管理できるツールであることを当社としても改めて力強く打ち出していきたいと考えています。

また2025年1月に終了する現在のVIPプログラムからマーケットプレイスへの販売方式の移行にもぜひご期待ください。当社製品は大塚商会様の「くらうどーる」上で販売されていますが、その運用には制約が少なくありませんでした。今後は大塚商会様との連携により、例えばくらうどーる上で当社製品がより販売しやすく、また、他社製品とのクロスセルも可能になる予定です。

生成AIの普及、ドキュメント市場の開拓、そして販売方式の移行と今年もなにかと忙しくなりそうですが、パートナーの皆様にとっても我々にとってもいい結果が出ることを期待しております。

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日本マイクロソフト株式会社 滝本 啓介氏

まずはご自身のビジネスにAIを活用し意義をお客様に伝えていただきたい

日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 パートナー事業本部 副事業本部長 コーポレートソリューション営業統括本部長 滝本 啓介氏
日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 パートナー事業本部 副事業本部長 コーポレートソリューション営業統括本部長 滝本 啓介氏

明けましておめでとうございます。

昨年は生成AIに社会的な注目が集まった1年でした。大規模言語モデル(LLM)の先行ランナーであるOpen AI社と協業する当社も例外ではなく、昨年の社外コミュニケーションの多くがCopilot(副操縦士)と名付けた独自のAIソリューションに関する話題で占められました。

このような状況の中で、ぜひ注目いただきたいのが、昨年の11月にリリースしたMicrosoft Copilot for Microsoft 365です。以前からのご案内の通り、最大の特長はオフィスツールとAIが連携することで、人による作業を大幅に省力化できる点にありますが、その意義は単なる工数削減に留まりません。

例えば、Excel上で複雑な売上データ分析を行いたいと考えた場合、これまでは学習本を購入し、一から操作を学ぶ必要がありました。しかしMicrosoft Copilot for Microsoft 365であれば、学習プロセスを必要とせず、対話形式で目的の処理を実行できます。同様に、Windows 11にもすでにCopilotが搭載され、各種設定の自動化を実現しています。

我々は大塚商会様と共にDXの観点からMicrosoft AzureやMicrosoft 365の普及に取り組んできましたが、そこで直面したのは中堅・中小企業の皆様へのクラウド製品販売のハードルの高さでした。ビジネスに特化したAIであるMicrosoft Copilot for Microsoft 365は、人材不足に悩む皆様にこそ、有意なソリューションであると我々は考えています。Microsoft Copilot for Microsoft 365の料金は月/¥3,750(年契約時)ですが、さまざまな国家資格を持つ優秀な人材を確保するためのコストと比較いただくとその価値は明白だと思います。

Microsoft Copilot for Microsoft 365の意義を広く伝える上で期待しているのが、エンドユーザー様の課題を誰よりも知るパートナー様の力です。AIに限らず、クラウドサービスの展開では、情報の速さと量が大きな意味を持ちます。大塚商会様のチャネル等を通し、我々もこれまで以上に積極的な情報提供を図っていくつもりですが、それと共に、皆様のビジネスにMicrosoft Copisot for Microsoft 365を実際にご活用いただきたいと考えています。その体験はエンドユーザー様への提案において、なによりも強い言葉になるはずです。

パートナーの皆様には、大塚商会様の「くらうどーる」をご活用いただき、当社の新たな取り組みにご協業いただけると幸いです。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

大塚商会BP事業部のクラウドビジネスプラットファーム「くらうどーる」

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オートデスク株式会社 中井 進氏

プラットフォーム戦略でお客様の複合的な課題を解決

オートデスク株式会社 中井 進氏
オートデスク株式会社 日本地域営業統括 チャネルセールス本部 業務執行役員 本部長 中井 進氏

新年明けましておめでとうございます。

平素は格別のご愛顧を賜り厚く御礼申し上げます。

旧年は新型コロナウイルス感染症が5類感染症へと移行が進み、本格的な経済活動が再開されました。大塚商会様との協業では、建築・土木の分野、製造業の分野において、新規のビジネスはもちろん、既存のお客様対する手厚いサポートをいただけたことがビジネスの手堅い成長につながったと思っています。また、パートナー様におきましては積極的に弊社製品の販売にご尽力いただき、非常に感謝しております。

日本市場では、AutoCAD LTの新規販売が終了し、新しいAutoCADへのご案内が進んでいます。新しいAutoCADは、AutoCAD LTと比較して、機能が多くレスポンスも速いことから業務効率を高められます。この価値をご理解いただけたことで、新しいAutoCADへの移行は順調に推移し、2023年、既存のお客様と新規のお客様の合計の比較で、新しいAutoCADは、AutoCAD LTを本数ベースで上回りました。

クラウド製品の成長も順調です。製造の分野ではFusion 360、建築・土木の分野ではドキュメント管理を合理化するAutodesk Docsが注目されています。今後もクラウド製品には、期待しています。

2024年は、引き続きパートナー様と連携を進めるとともに、以前から推進しているプラットフォーム戦略に注力していきます。昨年、製造業界向け、建築・土木業界向け、M&E業界向けの3つの分野に向けたインダーストリークラウドを発表しました。このインダストリークラウドは、人やプロセス・ワークフロー・データを一つに統合し、シームレスなコラボレーション環境を実現します。これまでオートデスク製品をそれぞれの環境で使い分けていたお客様が、プラットフォームにアクセスすればさまざまな業務を一つに集約して完結できるような環境の構築を目指しています。

その一方で、長年にわたり力を入れてきたAIは、Autodesk AIとして日々進化しながら業務への貢献度を増しています。例えば、繰り返し行う作業はAIに任せることで、設計者は、時間のかかる作業から解放されます。定型作業はもちろん、作図を自動化したり、シミュレーションの自動化は、当たり前になりつつあります。その結果、低コストで高品質な製品を短時間で設計することで、検討時間を長く取れるようになり、競争力を高められます。

ここ数年の日本では、物価高に加え、深刻な人材不足が問題となっています。この問題を解消するためにもアプリケーション単体の提案ではなく、全体のソリューションが必要です。パートナーの皆様には、お客様への価値を訴求できるようなソリューションへの移行をより進めていただき、大きなビジネスをつかみ取っていただくことを期待しています。

大塚商会様をはじめ、パートナーの皆様には、長年にわたり、ご支援をいただき大変感謝しています。日本にはビジネスの拡大チャンスが、まだまだあると思っています。それを信じ、一緒に刈り取っていくためにご支援を賜りたいと思っています。2024年、大いに期待しております。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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