株式会社大塚商会 代表取締役社長 大塚 裕司

中堅・中小企業にも生成AIの活用が広がり、DX化の推進によってオフィスに関するニーズやワークスタイルは大きく変化しています。大塚商会はマルチベンダーとして培ってきた強みを最大限に生かし、パートナーの皆様と一丸となってお客様の課題と向き合い、まるごと解決する良質なソリューションを提供することでパートナー様のビジネスの発展に寄与してまいります。

お客様の業務とニーズを理解しベストなソリューションを提供

令和6年能登半島地震に際しまして、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたしますと共に、被災された地域の皆様に心よりお見舞い申し上げます。被害を受けられた皆様の安全と1日でも早く平穏な生活に戻られますことを心よりお祈り申し上げます。

2023年の春に新型コロナウイルス感染症は5類感染症に移行し、社会活動の制限は、ほぼ解除されました。コロナ禍で急速に普及したオンラインツールによる営業活動や業務フローのデジタル化は、一定の評価を受け、今後もハイブリッドワークなどで活用が進むことでしょう。コロナ禍の中で得た創意工夫などの知見を継続しつつ、新しい社会の経済活動がスタートしたように思います。

大塚商会は、お客様のお困りごとを解決するソリューション販売に注力する取り組みを継続しています。昨年は、課題とされた半導体不足が解消され、PC・サーバーのご要望にお応えできたと思います。その中で先を見越した提案活動の重要性に気づきを得ました。OSのバージョンアップなどで発生するPC・サーバーの入れ替えビジネスでは、時に周りが見えなくなるほどの特需が来ることがあります。しかし、それだけに頼っていると特需の終了とともに成長は止まってしまいます。特需でお客様のご要望に応えることはもちろんですが、お客様よりも少し先を見据えた提案が必要です。

例えば、サーバーを提案する際には、ネットワークの整備やセキュリティ関連製品の見直し、PCを提案する際には、オフィスソフト、クラウドサービスの導入検討、オフィスサプライの採用検討といった多岐にわたる商材の提案です。これらの提案を継続的に行えば、パートナー様は、途切れることなくエンドユーザー様とお取り引きができるのではないでしょうか。

お客様に商品やサービスを提案する際には、お客様の業務を理解し、声に耳を傾け、お客様が気づかれていないニーズを掘り起こす必要があります。その上で、豊富な商材の中から、本当に必要とされているソリューションを吟味し提案することが求められます。大塚商会は、豊富なリソースとサポートノウハウを有しています。パートナーの皆様には、それらをぜひご活用ください。

AIを活用したビジネスを加速させWin-Winの関係構築を実現します

「お客様に寄り添い、DXでお客様と共に成長する」をスローガンに掲げてスタートした2024年、BP事業部は例年通り新規顧客の開拓で成果を上げただけでなく、しばらく購入が止まっていた既存顧客の掘り起こしやスタートアップの需要を取り込むことに成功し、順調に売上を伸ばすことができました。これもパートナーの皆様のご尽力の賜物であり、この場を借りて感謝申し上げます。

2025年は10月にWindows 10のサポート終了を控え、PCの買い替えなどIT投資の拡大による特需が予想されます。2019年にもWindows 7のサポート終了で大きな特需が訪れましたが、その際に大塚商会がお客様の信頼に応え、着実に特需をつかまえることができた要因は、十分な商品在庫を確保し、自社の物流網を活用することで、メーカー様やお客様にご負担をかけることなくスピーディーな商品供給を実現したことです。今回も商品調達やサポートをスムーズに行うため、すでに在庫や人員の確保、キャパシティを維持するための業務効率化など、前回以上に細かな準備を進めておりますので、ご安心ください。

さらに、大塚商会は特需に備えるためだけでなく、今後の持続的な成長を実現するためにも、常に先を見据えた提案活動を重視しています。お客様に商品やサービスを提案する際には、お客様の業務を十分に理解し、声に耳を傾け、まだ気づいていないニーズを掘り起こす必要があります。例えば、「一緒にセキュリティも考えませんか」「この機会に回線を見直しませんか」といった声掛けから、お客様の悩みやご要望を引き出せることもあります。その上で、大塚商会の豊富な商材の中から本当に必要とされているベストなソリューションを見極め、提案することがお客様からの信頼獲得につながるのです。