ネットワーク機器
80kmまで延長可能10Gbps対応メディアコンバーター
アライドテレシス
AT-MMC10GSP/SP
掲載日:2021/02/22
WebカメラやIoTを活用して省力化や生産性の向上を実現するためには、安定した通信環境が必須の条件になる。無線を使う方法もあるが、既存の有線LAN設備を活用したり、無線LANの電波に影響を受ける機器などがある場合には、光ケーブルを活用したネットワークを構築したりするのが有効だ。複数の建物間などでネットワークを接続するためには、光ケーブルの中継や延伸が必要になるが、その際に使用するのがメディアコンバーターだ。
SFP+スロットを2ポート搭載
アライドテレシスの『AT-MMC10GSP/SP』は二つのSFP+スロットを搭載したメディアコンバーターだ。10Gbpsに対応したリピータータイプのメディアコンバーターなので、遅延を最小限に抑えたいネットワークに使用できる。
2ポート搭載されたSFP+スロットにより、仕様の異なる光ケーブル同士を接続することが可能だ。既存のネットワークを生かしながら、ネットワークの接続・拡張が可能になる。
同社の「MMC2000シリーズ」と同じ筐体サイズのため、ラックマウントキット「AT-MMCR18」などのオプション製品も共通で利用でき、既存設備も無駄なく活用して効率的な設備投資ができることも嬉しい点だ。
さらに、最大伝送距離は80kmまで対応している。事務棟と工場の距離が離れている場合や、化学プラントのような大規模な工場などでも安定した光ケーブルのネットワークを構築することができる。
設置や運用をサポートする機能
『AT-MMC10GSP/SP』には、設置や運用をサポートする機能が搭載されている。
「スマートミッシングリンク(SML)機能」は、ローカルポート側またはリモートポート側のインターフェースダウンを検出した際、自機または対向機側のローカルポート側インターフェースもダウンし、光ケーブルが使用できないことをリンクダウンによって通知する機能だ。
いち早く異常を検知できることは、ネットワークの安定運用に欠くことのできない機能だ。
また、「ミッシングリンク・パススルー機能/ループバック機能」を使用すれば、同社の「MMC10Gシリーズ」との疎通テストが簡単に行える。設置作業や保守点検作業の負担軽減効果が期待できる機能だ。
人手不足やリモートワークへの対応に、高速で安定したネットワークの存在は不可欠だ。同製品の導入による快適な光ネットワークの構築を提案していただきたい。
主な仕様
製品名 | AT-MMC10GSP/SP |
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型番 | 4490R |
準拠規格 | IEEE 802.3ae 10GBASE-LR/SR, 10GBASE-R(PMDを除く)※1 |
適合規格 | CE 安全規格:UL60950-1, CSA-C22.2 No.60950-1 EMI規格:VCCI クラス A EU RoHS指令 |
通信速度 | 10Gbps |
ポート | SFP+スロット ×2 |
定格入力電圧 | AC100-240V |
入力電圧範囲 | AC90-264V |
定格周波数 | 50/60Hz |
定格入力電流 | 0.5A |
平均消費電力 | 3.9W(最大4.5W) |
外形寸法(W×D×H) | 55 × 102 × 21 mm |
質量 | 200g(本体)、120g(ACアダプター) |
※1 対応SFP+モジュール装着時