ネットワーク機器
全ポートPoE++対応のマルチギガビット搭載モデル
アライドテレシス
AT-x530L-10GHXm
掲載日:2021/04/13
無線LANのアクセスポイント、IPカメラ、IoTで使用される各種センシング機器など、ネットワークに接続される機器は多彩だ。そしてその多くは、機器を動作させるための電力が必要になる。しかし、それらの設置場所によっては、電源の確保が難しい場合がある。そもそもLANケーブルに加えて電源ケーブルを設置するのは、導入時の負担が大きくなる。そこで利用したいのが、大電力を供給可能なPoE++対応のスイッチだ。
1ポートあたり最大90W
アライドテレシスの『AT-x530L-10GHXm』は、全ポートで90W PoE++とマルチギガビットイーサネットに対応したインテリジェント・エッジ・スイッチだ。
PoE+(IEEE802.3at)の給電能力は1ポートあたり最大で30Wだが、PoE++(IEEE802.3bt)では3倍の90Wの給電が可能になっている。大きな電力が必要なWi-Fi6のアクセスポイントや4K対応のIPカメラ、LED照明などに、LANケーブルを通じて安定した給電ができる。
同製品の下流側にPoEパススルー機能に対応したスイッチを接続することで、PoE機器の集約化や電源の集約化が可能になる。拡大するネットワークを、効率的に管理したい場合におすすめしたい活用方法だ。
また、通信速度は最大5Gbpsまでのマルチギガビット(100/1000/2.5G/5GBASE-T)対応なので、Wi-Fi6アクセスポイントや4K/8K対応のIPカメラなどを接続しても、高速通信が可能だ。
さらに、2基のSFP/SFP+スロットは、別売のSFP+モジュールを使用することで10Gアップリンクとして利用することができ、高速通信ネットワークを構築することが可能になっている。
多彩なサポート機能
『AT-x530L-10GHXm』には、運用管理をサポートする多彩な機能が搭載されている。VCS(バーチャルシャーシスタック)は、複数のスイッチをスタックモジュールで接続することにより、1台の仮想スイッチとして扱うことができる。大規模ネットワーク管理の効率化に活用したい機能だ。
各種情報の表示やPoEの設定などは日本語表示に対応したWeb GUIを通じて行うことができるので、効率的な運用管理を実現できるだろう。
また、IPカメラ、各種センシング機器などには、連続稼働を求められる場合が少なくない。同製品はnon-stop PoEに対応しているので、スイッチの再起動時にも継続してPoE給電を行うことが可能だ。PoE機器のダウンタイムを抑える運用が必要な場合には、同製品の導入が好適といえる。
主な仕様
製品名 | AT-x530L-10GHXm |
---|---|
型番 | 4727R |
通信速度 | 100Mbps/1000Mbps/2.5Gbps/5Gbps/10Gbps※1 |
ポート | 100/1000/2.5G/5GBASE-T(RJ-45 コネクター) ×8(PoE-OUT) オートネゴシエーション 100M Full/Half 固定設定、1000M/2.5G/5G Full固定設定 MDI/MDI-X 自動認識、MDI/MDI-X 固定設定 SFP/SFP+スロット×2 RS-232(RJ-45コネクター)×1※2 USBポート(USB 2.0、タイプA(メス))×1※3 |
定格入力電圧 | 8.0A |
最大入力電流(実測値)※4 | 8.0A |
平均消費電力※4 | 340W(最大690W) |
平均発熱量※4 | 1220kJ/h(最大2450kJ/h) |
外形寸法(W×D×H) | 210× 362× 42.5 mm |
質量 | 3.5kg |
※1 対応SFP/SFP+モジュール装着時
※2 本製品にはコンソールポート接続用ケーブルは同梱されておりません。また、出荷時はIPアドレスが付与されておりませんので、別途、マネージメントケーブル「AT-VT-Kit3」またはRS-232ケーブル「CentreCOM VT-Kit2」をご用意ください(AT-VT-Kit3には、別売のUTPケーブルが必要です)。なお、AT-VT-Kit3のUSB使用時の対応OSは、メーカーサイトにてご確認ください。
※3 USB2.0のUSBメモリーをご使用ください。また、ご使用の際には、お客様の使用環境で事前に検証を行ったうえで導入してください。
※4 AT-SP10ZR80/I × 2個 使用時