ネットワーク機器

快適な同時接続を実現 Wi-Fi6対応アクセスポイント

アライドテレシス
AT-TQ6602

掲載日:2021/05/18

アライドテレシス AT-TQ6602

オフィス、教育機関、製造や流通、医療などあらゆる分野で、高速で安定した通信環境が求められている。これは、従来からの無線LANネットワークの課題であった。しかし、ワークスタイルの多様化やGIGAスクール構想の推進、IoTの普及などが “ 快適な同時接続の実現 ”という、新たな課題を生み出している。これらの課題を同時に解決できるのが新しい規格Wi-Fi6に対応した無線LANアクセスポイントの導入だ。

従来規格の1.4倍の通信速度

アライドテレシスの『AT-TQ6602』は、最新規格のIEEE 802.11ax(Wi-Fi6)に対応した無線LANアクセスポイントだ。通信速度は5GHz利用時の最大理論値で3.5Gbpsで、同社の従来規格のIEEE 802.11acモデルと比較して、約1.4倍の高速通信を実現している。

高速通信に対応したアクセスポイントを増やせば通信環境は快適になるが、その際に留意する必要があるのが電源の確保だ。その点、PoE+に対応している同製品であれば、電源環境に左右されずにアクセスポイントを設置できる。

なお、別売りで専用のACアダプターもリリースされているので、PoE+に対応していないネットワークにも問題なく使用できる。

また、既存のアクセスポイントをリプレースする際には、専用の変換金具『AT-BRKT-CONV-AP1』を使用することで、ブランケット工事を不要にできる。コスト削減に加え、工期短縮も期待できるのは「ウィズコロナ」の状況下では、特にメリットを感じられるのではないだろうか。

快適な同時接続を実現

『AT-TQ6602』は、低遅延・待機時間減少を実現する上下双方向のMU-MIMO(Multi-user Multi-Input Multi-Output)に対応している。

MIMOは送受信の通信にそれぞれ複数のアンテナを使用することで通信を高速化する技術だが、MU-MIMOでは複数端末でMIMOを利用できる。同製品では4ストリーム上下方向MU-MIMOに対応することで、複数端末が同時接続しても遅延を抑えることが可能になっている。

また、複数端末との通信を効率的に行う「OFDMA」技術も搭載されている。これは帯域を細分化して複数端末に割り当てることで複数端末との同時通信を実現する技術だ。教育機関やIoTなど、複数端末が同時に接続しても通信の遅延を抑えたい場合には、OFDMA技術を搭載した同製品がおすすめだろう。

アクセスポイントをリプレース・増設することで快適な通信環境を構築できるが、アクセスポイントが増加した分、その管理コストの増加が気になる。同製品には複数のアクセスポイントを集中管理できるソリューションが用意されている。『AT-TQ6602』を導入する際にはあわせて提案していただきたい。

主な仕様

型番 AT-TQ6602
データ通信速度※1 IEEE 802.11b:11/5.5/2/1Mbps自動切替
IEEE 802.11a/g:54/48/36/24/18/12/9/6Mbps自動切替
IEEE 802.11n(2.4GHz):最大800Mbps※2
IEEE 802.11ac(5GHz):最大1733Mbps
IEEE 802.11ax(2.4GHz):最大1147Mbps
IEEE 802.11ax(5GHz):最大2402Mbps
有線部【ポート】 10/100/1000/2.5G/5GBASE-T(PoE-IN、RJ-45コネクター)×1
オートネゴシエーション、MDI/MDI-X自動認識
定格入力電圧 AC100-240V
入力電圧範囲 AC90-264V
定格周波数 50/60Hz
定格入力電流 0.50A
平均消費電力 16W(最大20W)
外形寸法(W×D×H) 205×225×51mm(突起部含まず)
質量 1.6kg(ブラケット含まず)

※1 表示の数値は、無線LAN規格上の最大値であり、実際のデータ転送速度を示すものではありません。

※2 IEEE 802.11nで情報変調方式256QAM使用時の値です。なお、800Mbpsで通信する場合は、無線クライアントが256QAMに対応している必要があります。