PC周辺機器
紙書類を効率的に電子化しテレワークの生産性を向上
PFU
ScanSnap iX1600
掲載日:2021/06/08
テレワークやリモートワークで、不便を感じることの一つが「紙書類」の扱いではないだろうか。押印のために出社するといった人もいるようだが、はんこ文化を変えるためには、ワークフローの見直しや新しいシステムの導入が必要になる。しかし、紙書類を電子化すれば、現行のシステムのままで紙書類のやり取りを電子化することが可能だ。そのためには、使い勝手が良く、高速スキャンが可能なスキャナーの導入が効果的だ。
毎分40枚の高速スキャン
PFUの『ScanSnap iX1600』は、ワンタッチでスピーディーに書類を電子化する、パーソナルドキュメントスキャナーだ。「ScanSnap」シリーズのフラッグシップモデルに位置づけられている同製品の読み取り速度は毎分40枚・80面で、ScanSnap史上最速を謳っている。
セットできる原稿はA4サイズで最大50枚までで、下の原稿から給紙されるため、途中で原稿を継ぎ足すことができる。大量の紙書類を電子化する際にも、効率的な作業が可能だ。
大量の原稿をスキャンする場合に重送などの紙送りトラブルが発生すると、作業が中断するだけでなくストレスになるが、同製品には業務用スキャナーで培った給紙技術が生かされており、超音波方式マルチフィードセンサーを搭載するなど、正確で安定した給紙を実現している。そのためストレスを感じない。
さらに同製品では、大きい原稿を二つ折りにしてスキャンしたり、付箋付きの書類や複写伝票、封筒などを読み取ったりすることが可能だ。名刺やレシートなどの小型の原稿も正確に読み取れるので、伝票の電子化などにも威力を発揮するだろう。
各種ウェブサービスと連携
『ScanSnap iX1600』の特長はワンタッチでスキャンできることだが、さらに、スキャンしたデータを予め登録しておいたクラウドサービスに直接連携する機能が搭載されている。
スキャンした原稿は、自動的にドキュメント、会計、名刺などと判別され、目的別のクラウドサービスにデータ送信されるので、ユーザーは、まさに「ワンタッチ」だけの操作でスキャンを完了できる。
各種設定などは、直感的な操作が可能な4.3インチのタッチパネルから行うのだが、ユーザーごとの設定を保存することが可能なため、テレワークなどでの個人で使用する際はもちろん、オフィスで使用する際にもスキャン作業を一層効率化してくれることだろう。
また、ネットワークとの接続には、USB接続に加えてWi-Fiにも対応している。スキャンしたデータをWi-Fi経由でスマートフォンやタブレット端末に保存することも可能になっている。
5/25に公開された機能アップデートでは、 PCレスでスキャンデータをメールで直接送信することが可能になった。これによりテレワークにおける書類の共有のほか、メールで連携できるサービスと組み合わせることで、チャットツールへの投稿やFAXの送信など活用の幅が広がった。
また、教育の現場で普及が進んでいるChromebookにも本製品が正式に対応。先生や生徒自身のChromebookをスキャナーとワイヤレス接続し、紙教材などの電子化を行うことが可能となった。
主な仕様
品名 | ScanSnap iX1600 | |
---|---|---|
型名 | ホワイト:FI-IX1600、 ブラック:FI-IX1600BK |
|
読取方式 | 自動給紙機構(ADF)、両面同時読み取り(自動給紙モード、手差し/単送モード) | |
光源 | RGB3色LED | |
読取範囲(標準モード) | サイズ自動検出、A4、A5、A6、B5、B6、はがき、名刺、レター、リーガル、カスタムサイズ(最大: 216mm×360mm、最小: 50.8mm×50.8mm) | |
インターフェース | USB | USB3.2 Gen1 ※1 / USB3.1 ※1 / USB3.0 ※1 / USB2.0 / USB1.1 (コネクター:B Type) |
Wi-Fi | IEEE802.11a / b / g / n / ac 準拠、周波数帯域:2.4GHz / 5GHz ※1 | |
ソフトウェア ※2 | ドライバ-・統合管理ソフト (ScanSnap Home) |
○(4ライセンス) ※ 1ユーザーにつき5デバイスまで使用可能 |
ドライバ- (ScanSnap Manager)※3 |
○ | |
OCRソフト (ABBYY FineReader for ScanSnap™) |
○(4ライセンス) ※ 1ユーザーにつき5デバイスまで使用可能 |
|
PDF編集ソフト (Kofax Power PDF Standard) |
○(1ライセンス) | |
ScanSnap Connect Application | ○ | |
ScanSnap Cloud | ○ | |
ドライバー | 独自(TWAIN、ISIS™インターフェイス非対応) | |
外形寸法(W×D×H)※4 | トレー収納時:292×161×152mm トレー全開時:292×494×293mm |
|
質量 | 3.4kg |
※1 USB3.2/USB3.1/USB3.0対応のUSBポートに接続した場合、一部のコンピューターで、ScanSnapが認識されないことがあります。その場合は、タッチパネルの[スキャナー設定]-[USB]の設定を「USB2.0」にしてください。
※2 ダイレクト接続モードは、2.4GHz帯のみ対応です。
※3 製品のダウンロードまたはアップデートを適用するには、インターネットに接続できる環境が必要です。 ご利用に際してはインターネットに接続して最新版を適用することを推奨します。
※4 「ScanSnap Home」と同じ環境にインストールして使用する場合は、「ScanSnap Manager」はドライバーとして、「ScanSnap Home」はデータ統合管理ソフトとして動作します。
(「ScanSnap Home」からの読み取りができなくなります。)
※5 本体の寸法。スタッカー等突起物を除きます。