ディスプレイ・サイネージ
120インチ相当の大画面を表示できるスマートグラス
エプソン
MOVERIO BT-40S
掲載日:2021/07/13
VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を利用するツールとして、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)がある。VRのように広視野で没入感が必要とされる場合には視界のすべてを覆う没入型、ARのように現実空間に視覚情報を投写したい場合には、光学シースルー型のHMDの使用が適しているとされる。HMDの活用には魅力的なコンテンツが不可欠だが、動画配信サービスなどを利用することで、手軽に導入することが可能だ。
Full HDの仮想画面
エプソンの『MOVERIO BT-40S』は両眼シースルー・スマートグラスのヘッドセットとコントローラーのセットモデルだ。同社の両眼シースルー・スマートグラス「MOVERIO」(モベリオ)に新たにラインアップされた。
仮想視聴距離 約5m時に投写される仮想画面は、120インチ相当の大画面。解像度はFull HDなので、高精細で迫力のある映像を再生することができる。
同製品のコントローラーには約3インチのタッチパネルを装備。Andoroidを搭載しているため、Android搭載のスマートフォンと同様の操作性に加えて、Google Playストア内のアプリケーションが使用できるようになった。「You Tube」をはじめとした各種の有料・無料動画配信サービスに対応するので、これらを利用すれば使用用途の幅が広がる。
グラス越しに現実の世界も視界に入るシースルー型では、投写する映像のコントラストが、見やすさを大きく左右することになる。
同製品は独自の0.45型超小型高精細カラーのシリコンOLED(Organic Light Emitting Diode:有機EL)ディスプレイを採用し、500,000:1の高コントラストと広い色域を実現しているので、明るい場所でもクリアな映像を再現できる。
教育からエンタメまで
『MOVERIO BT-40S』のヘッドセットは眼鏡の上からでも装着することが可能で、コントローラーはAndoroid搭載のスマートフォンと同様の操作性を実現している。誰でも手軽に利用することができるので、多彩なシーンでの活用が想定される。
例えば製造ラインや調理工程などでの新人教育に同製品を利用すれば、仮想画面上でも自分の目で確認することで理解が深まり、資料などの文字だけで学ぶよりも、手順や技術の習得を短期間で実現できるだろう。
また、博物館や美術館などでは音声ガイドが用意されている場合があるが、同製品を利用すれば画像も使用することができ、来館者により多くの情報を提供することができる。
観光地や宿泊施設のほか、長距離バスや航空機などで同製品を使用すれば、より理解が深まることでサービス品質の向上にもつながるだろう。
スマートグラスを利用する際にコンテンツの用意に手間がかかる場合があるが、スマートフォン用のコンテンツが利用できる同製品であれば、いち早くサービスが展開できる。ぜひお客様に提案していただきたい。
主な仕様
型番 | BT-40 (H969A) | |
---|---|---|
ディスプレイ方式 | Si-OLED | |
パネルサイズ | 0.453 型ワイドパネル (16 : 9) | |
解像度 | 1920×1080 | |
色再現性 | 24bit カラー(約 1677 万色) | |
接続端子 | USB Type-C、4 極ミニジャック (イヤフォンマイク CTIA 規格対応)※1 |
|
映像入力:Type-C | ビデオインターフェイス | DisplayPort Alternate Mode (DP Alt Mode) |
解像度(フレームレート) | 1080p(60Hz) | |
HDCP | 対応 | |
テータ通信:USB Type-C | USB 2.0 | |
対応OS | Windows® | Windows® 10 以降 |
Android™ | Android™ 8 以降 | |
電源:USB Type-C | USB Power Delivery | |
外形寸法(W×D×H) | 194×164×41 mm(シェードなし) | |
質量 | 約95g(シェード、ケーブル等を除く) |
※1 適合プラグご使用時も、ボタンが動作しない等、操作一部に制限が発生することがあります。