ネットワーク機器
天井への埋め込み設置型PoEスイッチングハブ
パナソニックLSネットワークス
CiLIN-5PoE+PD
掲載日:2021/08/03
レイアウト変更の多いオフィスやショッピングモールでは、その都度発生する電源工事や中継用スイッチの設置工事にコストがかかることがネックとなる。パナソニックLSネットワークスの『CiLIN-5PoE+PD』は、この課題に対応するPoE++対応スイッチングハブだ。天井に埋め込み、各ネットワーク機器への給電と通信を行えるため、無線LANアクセスポイントや各種センサー、音響などを柔軟に運用できる。
天井を活用したネットワーク構築
『CiLIN-5PoE+PD』は、天井埋め込み型のPoE++対応スイッチングハブ。これを起点に天井裏へLANケーブルを張り巡らせ、Webカメラや無線LANアクセスポイント、照明や各種映像機器など、さまざまなデバイスに信号と電気を伝送できる点が大きなメリットだ。
運用時にはPoE++対応のスイッチとセットで使用する。本体自体に電源コードの類はなく、スイッチからのツイストペアケーブルによるPoE給電で起動するのだ。
装置全体の給電容量は最大48W。5基の給電ポートから各機器へ、最大30Wの給電が可能となっている。LAN規格は10/100/1000Tで、12.0Gbpsまで対応可能だ。
AC電源不要ゆえの、低い施工コストも大きなメリットだ。天井スピーカーやダウンライトと同じ、直径150mmの穴から取り付けられる。施工・部材のトータルコスト削減ができるうえ、メンテナンスも下からの作業で安全かつ容易に行うことが可能となっている。
静音性が高く過酷な環境にも対応
同製品は天井に埋め込む性質上、ネットワーク機器の移設や増設へフレキシブルに対応できる。センサーのように使用電力が少ない機器を接続するケースであれば、2機を接続してより多くの端末を配置するといった運用もできる。
ファンレス仕様の静音性も特長の一つだ。静粛なオフィスに設置できるうえ、ホコリによる故障の可能性も軽減できる。動作環境温度も0~50度と、過酷な環境でも使用可能。PoE機器のフリーズを検知して自動で復旧するオートリブート機能もあり、トラブルにも対応しやすい。
『CiLIN-5PoE+PD』は天井のスペースを有効利用し、低コストかつ環境改善に役立てられる製品だ。同社製のスイッチなど、PoE++対応機器と併せてぜひお客様にご提案いただきたい。
主な仕様
製品名 | CiLIN-5PoE+PD | |
---|---|---|
型番 | PN250552N | |
インターフェース | 10/100/1000BASE-T | 6 |
PoE+/PoE給電ポート | 5 | |
オートネゴシエーション機能 | ○ | |
Auto MDI/MDI-X | ○ | |
フローコントロール | ○ | |
スイッチング | スイッチング容量 | 12.0Gbps |
パケット転送能力 | 8.92Mpps | |
MACアドレステーブル | 8Kエントリー/ユニット | |
バッファ | 512K | |
定格入力電圧 | DC39.9V-57V | |
消費電力 | 最小/最大 | 5.8W/74.0W |
動作環境 | 温度 | 0~50℃ |
湿度 | 20~80%RH(結露なきこと) | |
外形寸法(本体) | H142×Φ123mm(突起部含まず) | |
質量(本体) | 780g |