CAD・CAM・CAE
高度な2D作図と3Dモデリング環境を魅力的な価格で
Autodesk
AutoCAD
掲載日:2021/09/07
オートデスクは、2021年6月6日に新規サブスクリプションライセンスの販売を終了した「AutoCAD LT」と同一価格にて、2021年5月7日から、2D作図と3Dモデリング機能を備えた汎用CAD『AutoCAD』の提供を開始した。この新しい『AutoCAD』は、従来から販売している「AutoCAD including specialized toolsets」の、「業種別ツールセット」を含まない製品だ。これにより、作図やドキュメント作成、ビジュアライゼーション、カスタマイズといった高度な機能を利用し、業務改善を低コストで実現できるようになった。AutoCAD LTをすでにお使いのサブスクリプションユーザーは契約を更新できるが、この新しい『AutoCAD』の、AutoCAD LT にはない機能を知ることで、より魅力的な提案が可能になる。
AutoCAD LTと同一価格でAutoCADが利用できる
オートデスクはCAD製品『AutoCAD』シリーズの展開において、2D図面の作図・編集に機能を絞った「AutoCAD LT」の新規サブスクリプションライセンスの販売を終了した。代わりに、これと同一価格で『AutoCAD』の提供を開始。つまり、廉価な簡易版と同じコストでAutoCADの標準機能が利用できる、ということだ。
AutoCAD LTの機能はすべて含まれており、2Dの作図・設計においては同じ動作環境で使用可能。機能強化の恩恵で、最大で7.1倍もスピーディーに作業することが可能となっている。
加えて、AutoCAD LTにはない3Dモデリングやビジュアライゼーションといった機能も使用可能。リアリスティックなモデルを作成するなど、表現力を向上できる。
図面の管理もより快適に
モデルのデータを自動で表組へ書き出せるなど、図面やデータの管理機能も、AutoCAD LTにはない機能だ。特定のCAD標準仕様ファイルをDWS形式で保存し、これを基準として、新規または既存のDWGファイルを統合することもできる。
ActiveX、VBA、AutoLISP、Visual LISP、ObjectARX、JavaScript、.NET などの APIを利用した、機能のカスタマイズや拡張も可能。また、画層、文字、ブロック、ビューポートの作業効率を改善できるExpress Toolsも利用できる。
また、「AutoCAD モバイルアプリ」や、Web ブラウザからアクセス可能な「AutoCAD Webアプリ」も魅力的だ。サブスクリプション契約でほぼすべてのデバイスから利用できる。ソフトウェアのインストールも不要、サインインするだけで、場所を問わずに図面を表示、編集、注釈記入、作成ができる。
AutoCAD LTユーザーにとって今回のラインアップ変更は、いままで AutoCAD でしか使えなかった高度な機能を、これまでのAutoCAD LTと同様のコストで活用できる点で、非常に大きなメリットといえるだろう。
各業種に特化した機能やライブラリによって効率化が図れる場合は、AutoCAD Plus (AutoCAD including specialized toolsets)がより良い提案となる。
なお、AutoCAD LTの既存ユーザーは、現在のサブスクリプション契約期間の満了後に『AutoCAD』のサブスクリプションを新たに購入することで『AutoCAD』への移行が可能だ。
新規客にはもちろん既存ユーザーにも、契約状況を鑑みてご提案いただきたい。
主な仕様
製品名 | AutoCAD |
---|---|
用途 | ・2D 作図、図面、ドキュメントの作成 ・3D モデリングおよびビジュアライゼーション |
機能 | 2D ジオメトリの作成と編集 |
ソリッド、サーフェス、メッシュ オブジェクトを使用して 3D モデルを作成し編集 | |
テキスト、寸法値、引出線、表を使用して図面に注釈付け | |
アドオン アプリケーションや API を使用したカスタマイズ | |
リボンやツール パレットのカスタマイズ | |
オブジェクト データを表に抽出 | |
PDF ファイルからデータをアタッチして読み込み | |
DGN ファイル、Navisworks、Bing マップのデータを共有して使用 | |
CAD 標準仕様を適用して準拠状態を確認 | |
含まれるもの | ・Autodesk App Store へのアクセス ・AutoCAD Web アプリ ・AutoCAD モバイル アプリ |
プラットフォーム | Windows Mac |
※ 動作環境ほか詳細はメーカーサイトにてご確認ください