プリンター・複合機

タブレットと一体化できるレシートプリンター

エプソン
TM-m30Ⅱ-SL

掲載日:2021/10/05

エプソン TM-m30Ⅱ-SL

キャッシュレス決済の普及に伴い、小規模店舗でも導入しやすいタブレットPOSのニーズが拡大している昨今。エプソンは、手持ちのタブレットの装着が可能なレシートプリンター「タブレットターミナルモデル」の新製品『TM-m30Ⅱ-SL』を発売した。開発キットや各種ユーティリティーも提供され、多様なOSに対応可能。LAN経由で店舗内ネットワークと接続でき、iPadの場合はネットワークテザリングも可能となっている。

POSレジをコンパクトに構築

『TM-m30Ⅱ-SL』は、レジや各種受付システムに活用できるレシートプリンター。AndroidやiOSのタブレットと組み合わせることで、タブレットPOSとして機能する。

大きく進歩した点は、タブレットとの一体感。タブレット用スタンドをレジの脇に設けるスタイルだった従来から変わって、手持ちのタブレットを本体のマウンターへ直付けできるようになった。このため設置スペースが大幅に縮小し、レジまわりのスペースがスマートになる。

さらに背面部には、別売の7インチカラー液晶カスタマーディスプレイの装着が可能。対面型レジとして、会計中などもさまざまな情報発信が可能となる。

オプションの壁掛け金具を使用すれば、縦置きでの壁掛け設置も可能。デリバリーオーダーの受付や、厨房への調理指示伝票の出力用端末として、省スペースで導入できる。

豊富なインターフェースと拡張性

インターフェースの豊富さも特長の一つだ。タブレットへの給電用USBポートのほか、周辺機器用のUSBポートを3基搭載。オプションのバーコードリーダーや無線LANユニットなど、多様な周辺機器を本体に直接増設できる。iPadと接続する場合にはネットワークテザリングに対応し、店内LANやクラウドとの通信を安定的に行える。

また各種Web連携機能を備えており、コントローラーとしての機能も果たす。タブレットPOSのレシート印刷だけでなく、店舗内のプリンターコントローラーとして、複数のプリンターなどを制御することも可能だ。

縦置きでの使用時には、ニアエンドセンサー機能により、用紙切れが近いことを事前に知らせてくれる。用紙がなくなる前に交換でき、お客様をお待たせせずに済むのはありがたいところだ。

多様なOSに対応する開発キットやユーティリティーも豊富に用意されており、システム構築の効率化と開発工数削減が可能。従来機のユーザーは既存のシステムをそのまま使用できるため、ソフトウェア資産を有効に活用できる。

規模を問わず多様な店舗でコンパクトに扱える点をアピールしていただきたい。

主な仕様

型番 TM302-SLW TM302-SLB
ボディーカラー ホワイト ブラック
紙幅 80mm・58mm幅ロール紙(選択可)※1
印字方式 ラインサーマル
インターフェイス 通信 USB(TypeA)給電&通信可能(最大2.1A)x1/USB2.0準拠(12Mbps)(TypeB)/有線LAN(100BASE-TX/10BASE-T)/ 無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n/ac)(OT-WL06使用時)/Bluetooth® Ver.3.0(EDR対応)※2
周辺機器 USB(TypeA)(最大 0.5A)×3、ドロアーキックor外付けブザーインターフェイス
印字速度 最大250mm/秒
用紙サイズ 紙幅80mm時:79.5±0.5(W)×φ83mm
紙幅58mm時:57.5±0.5(W)×φ83mm
オートカッター パーシャルカット(中央1点切り残し)
信頼性 MCBF 6500万行
MTBF 36万時間
オートカッター寿命 220万カット
外形寸法(W×D×H) 289×322×166 mm
質量 約3.5kg(ACアダプターを含む)

※1 58mmで使用した後に80mm幅で使用すると印字品質が低下することがあります。

※2 MFi認証型番TM302-S1Wは「TM-m30II-SL-571」、TM302-S1Bは「TM-m30II-SL-572」。

※ 詳細はメーカーサイトにてご確認ください。