バックアップ・データ保護
マイナーリリースでより安全に使えるデータ保護ソフト
Arcserve Japan
Arcserve UDP 8.1
掲載日:2021/11/16
管理コストに鑑みると、バックアップソリューションはシンプルな製品が望ましい。Arcserve Japanの『Arcserve UDP(Unified Data Protection)』であれば、扱いやすいうえに物理サーバーから仮想環境まで対応、多様な環境を保護できる。マイナーリリースの位置づけである最新版(8.1)では、コンソールへのログインに多要素認証を導入したり、復旧ポイントのコピー先としてクラウドストレージをサポートしたりと、セキュリティ性が向上している。
アップデートでより安全に運用
『Arcserve UDP 8.1』は、操作性が容易でシンプルに扱えるイメージバックアップ・リカバリソリューションだ。物理サーバーのほか、vSphere、Hyper-V、Nutanix AHVといった仮想環境にも対応する。
4月のバージョンアップ(8.0)ではMicrosoft 365との親和性が向上し、ExchangeやSharePoint、OneDriveのバックアップおよび復元が可能に。9月にマイナーリリースしたバージョン8.1では、主にセキュリティの向上が図られている。
一つは、管理用コンソールの多要素認証対応。有効にすると、ログイン時に従来のパスワード認証に加え、時間ベースまたは電子メールベースのワンタイムパスワード認証が適用され、より強固となっている。
また、復旧ポイント(バックアップデータ)のコピー先として、「Wasabi Hot クラウドストレージ」および「Nutanix Objects」を新たにサポート。これらはオブジェクトロックにより、データの削除や上書きを、一定期間もしくは無期限に防止できるため、データをランサムウェアなどの脅威から保護することが可能となっている。
多彩な機能で細やかな運用が可能
『Arcserve UDP』は、シンプルながら継続的な増分バックアップや重複排除など機能も豊富だ。
仮想マシン内のデータをファイル・フォルダ単位でリストアしたり、バックアッププランをあらかじめメニュー化して設定の手間を軽減できたり、災害に備えてデータを遠隔保管したりと、細やかな運用が可能。
今バージョンでは、ほかにもレポート機能を強化するなど、全体的に使い勝手が向上。幅広い環境を容易に保護できる手段としてアピールしたいところだ。
旧バージョンを利用中で有効なメンテナンス契約やサブスクリプション契約を持つユーザーは無償で適用可能。Arcserve UDP 8.0 で登録したライセンスキーは入れ替え不要でそのまま利用できる点も含め、ぜひご提案いただきたい。
主な仕様
製品名 | Arcserve UDP 8.1 |
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主な新機能 | ・ Arcserve UDP コンソールの多要素認証(MFA)対応 ・Wasabi Hot クラウドストレージ および Nutanix Objects のオブジェクトロック対応 ・CentOS 8.x ベースのカスタム Live CD ・レポート機能強化 |
その他機能拡張 | ・SMB マルチ チャネルが有効な環境でのリストア用ネットワークの指定機能 ・Microsoft SQL Server Filestream のリストア ・コマンドラインツール(as_gddmgr.exe)による GUID ボリュームのサポート ・Debian 10.9 など新しいプラットフォームのサポート ・SQL Server Express や Tomcat などのサードパーティ コンポーネントの更新 |
※ 価格、サブスクリプション等詳細はメーカーサイトにてご確認ください