アライドテレシスの『AT-XS910/8』は、レイヤー2・10ギガビットイーサネット・スイッチだ。

10G/マルチギガビットポート（100M/1G/2.5G/5G/10G）を8ポート搭載し、既設のカテゴリー5eケーブルのままで2.5G/5GBASE-Tの通信を利用できる。ケーブルのリプレースの手間と環境を整備するコストが削減できるのは、嬉しい点だ。

カテゴリー6ケーブル利用時には10GBASE-Tで接続し、さらに高速な通信を実現する。必要に応じた設備投資が可能になるので、IT予算の有効活用にも繋がるだろう。

同製品に無線LANアクセスポイントを接続すれば、広帯域な最新の無線LANアクセスポイントの性能を、あますことなく生かすことも可能になる。

『AT-XS910/8』は動作時温度50℃に対応しているため、高温環境下への設置が可能だ。工場などの粉塵が多い環境でも使用できるため、IoTの導入に欠かせないネットワークの構築を同製品がサポートしてくれるだろう。

またファンレス設計の採用により、文教分野や医療分野などの静音性が求められる環境でも安心して使用できる。

さらに同製品は、設定が不要なアンマネージド・スイッチ。接続ミスなどで発生するネットワークのループを検出し、該当ポートの通信を遮断するループガード機能や、全ポートが100M/1000M/2.5G/5G/10Gbps、Full Duplexの自動認識に対応し、最適に設定されるオートネゴシエーション機能などを搭載している。

設置オプションも豊富なので、大規模なネットワークに小規模なネットワークを追設する場合でも、手軽に行えるだろう。

そのほかにも、接続されたUTPケーブルの長さを自動的に検出し、消費電力を抑制するケーブル長省電力機能や、ポートの非通信時の状態を制御し、消費電力を抑える省電力イーサネット機能などの省エネルギー機能が搭載されている。

省エネルギー機能を搭載した機器を使用することは、企業には必須のCO2削減やSDGsへの取り組みにもなる。