ネットワーク機器

Wi-Fi6 4×4ストリーム対応アクセスポイント

アライドテレシス
AT-TQ6602 GEN2

掲載日:2022/04/12

アライドテレシス AT-TQ6602 GEN2

スマートフォンやタブレット端末、ノートPCなど、無線LANに接続して使用する機器は多い。さらに、プリンターなどのPC周辺機器やIoTで使用されるセンサーなど、一つの無線LANアクセスポイントがカバーする機器は増加している。そのため遅延のない大容量・高速通信へのニーズはますます高まっている。そのような通信環境を実現するためには、大規模なWi-Fi6ネットワークを構築できるアクセスポイントの導入が必要だ。

接続可能端末数は500台

アライドテレシスの『AT-TQ6602 GEN2』は、最新規格であるWi-Fi6 4×4ストリームに対応した無線LANアクセスポイントだ。

IEEE 802.11ax規格に対応し、変調方式として1024QAMが利用可能になったことで、5GHz帯で最大2.4Gbps、2.4GHz帯では1.1Gbpsの、さらなる大容量・高速化を実現した。

同製品では、上下方向で同時に複数のクライアントにデータの送受信を行うことができるようになり、従来規格と比べて低遅延での通信が可能になる「双方向MU-MIMO」や、従来のOFDMと比べて機器の通信の順番待ちが発生しない「OFDMA」、ローミングやスティッキー端末問題を解消できる「AWC-CB(AWC-チャンネルブランケット)方式」などを、サポートする予定になっている。

これらの機能がサポートされることにより、さらにストレスのない複数端末の同時通信が可能になるだろう。

効率的にネットワークを構築

『AT-TQ6602 GEN2』の最大接続台数は500台だが、同製品にはエントリーモデルとして『AT-TQm6602 GEN2』がリリースされている。

これは『AT-TQ6602 GEN2』と同等のハードウェア機能を搭載しながら、ソフトウェア機能を一部限定することで高いコストパフォーマンスを実現した製品で、小~中規模のWi-Fi6 4×4環境の構築に適している。

たとえば、医療機関であれば入院エリアと外来エリア、行政施設であれば本庁舎と出先拠点など、アクセスポイントが多いネットワークには『AT-TQ6602 GEN2』、アクセスポイントが100台以下のネットワークには『AT-TQm6602 GEN2』を選択することで、効率的にネットワークを構築できる。

大容量・高速通信が可能なネットワークは、オフィス以外でも文教分野やものづくりの現場など、あらゆるシーンで必要になっている。最適な製品を組み合わせ、増加する無線端末をもれなくカバーできるネットワークの構築を同製品でぜひ提案していただきたい。

主な仕様

型番 AT-TQ6602 GEN2
無線部 準拠規格
(国際規格)
IEEE 802.11a※1, IEEE 802.11b, IEEE 802.11g, IEEE 802.11n※1,
IEEE 802.11ac, IEEE 802.11ax
IEEE 802.11k Radio Resource Measurement of Wireless LANs,
IEEE 802.11r Fast Basic Service Set Transition,
IEEE 802.11v Basic Service Set Transition Management Frames
周波数帯域 2.4GHz帯:2400~2483.5MHz
5GHz帯:5150~5350MHz、5470~5730MHz
データ通信速度
※2
IEEE 802.11b:11/5.5/2/1Mbps自動切替
IEEE 802.11a/g:54/48/36/24/18/12/9/6Mbps自動切替
IEEE 802.11n(2.4GHz):最大800Mbps※3
IEEE 802.11n(5GHz):最大600Mbps
IEEE 802.11ac(5GHz):最大 1733Mbps
IEEE 802.11ax(2.4GHz): 最大1147Mbps
IEEE 802.11ax(5GHz):最大 2402Mbps
最大接続台数 1ラジオにつき500台※4
セキュリティ
機能
認証方式 オープンシステム認証、共有キー認証、WPAパーソナル(WPAとWPA2、WPA2とWPA3、WPA2のみ、WPA3のみ)、WPAエンタープライズ(WPAとWPA2、またはWPA2のみ、WPA3のみ)※5
暗号化 WEP※6:64/128ビット
WPA/WPA2:CCMP(AES)とTKIP、またはCCMP(AES)のみ
WPA3:WPA3パーソナル: CCMP(AES)、WPA3エンタープライズ: GCMP(AES)
MACアドレス
フィルタリング数
2048個(CSVからのインポート対応)
その他 SSID遮蔽(ANY 接続拒否)、無線クライアント間通信禁止
有線部 準拠規格 IEEE 802.3u 100BASE-TX
IEEE 802.3ab 1000BASE-T
IEEE 802.3bz 2.5GBASE-T/5GBASE-T
IEEE 802.3x Flow Control※7
IEEE 802.3at Power over Ethernet+
IEEE 802.1Q VLAN Tagging
データ通信速度 100Mbps/1000Mbps/2.5Gbps/5Gbps
ポート 100/1000/2.5G/5GBASE-T(PoE-IN、RJ-45コネクター)×2※8
オートネゴシエーション、MDI/MDI-X自動認識
電源部 ACアダプター
使用時
定格入力電圧:AC100-240V
入力電圧範囲:AC90-264V
定格周波数:50/60Hz
定格入力電流:0.50A
平均消費電力:15W(最大19W)
PoE受電時 IEEE 802.3at準拠(クラス4)
外形寸法(W×D×H) 200×240×45mm(突起部含まず)
質量 1.2kg(ブラケット含まず)

※1 5GHz帯のW52/W53 チャンネル帯は電波法令により屋外での使用が禁止されています。屋外では、必ずW56 チャンネル帯をご使用ください。また、IEEE 802.11aは従来のチャンネル帯J52をサポートしておりません。J52のみを使用した無線LAN機器とは通信できませんのでご注意ください。

※2 表示の数値は、無線LAN規格上の最大値であり、実際のデータ転送速度を示すものではありません。

※3 IEEE 802.11nで情報変調方式256QAM使用時の値です。なお、800Mbpsで通信する場合は、無線クライアントが256QAMに対応している必要があります。

※4 弊社テスト環境での実測値であり、すべての環境で保証するものではありません。無線クライアント40台接続時のダウンロード方向のスループット(弊社テスト環境での実測値)は1976Mbpsです。最大接続台数はお客様が使用される設定、アプリケーションや環境によって変化しますので、ご利用環境にあわせてご検討をお願いいたします。

※5 IEEE 802.1X(802.1X/EAP 認証:EAP-TLS、EAP-TTLS/MSCHAPv2、PEAPv0/EAP-MSCHAPv2、PEAPv1/EAPGTC、EAP-SIM、EAP-AKA、EAP-FAST)対応。ダイナミックWEPは未サポート。

※6 2.4GHzは「IEEE 802.11b/g」、5GHzは「IEEE 802.11a」でサポート。

※7 PAUSEフレームの受信のみをサポート。

※8 LAN2/POEポートおよびLAN2/POE LEDは未サポートです。