ネットワーク機器

PoE給電と10GbE高速通信を実現するスマートスイッチ

バッファロー
BS-MS2008P

掲載日:2022/04/26

BS-MS2008P バッファロー

バッファローは3月上旬、スマートスイッチ『BS-MS2008P』を発売した。2.5 GbEに対応のダウンリンクポートを備えており、既設スイッチと置き換えるだけで、ケーブル等を入れ替えることなくネットワークを高速化できる。加えて10GBASE-T(IEEE 802.3an)にも対応しているため、将来的に10GbE環境の構築を検討している施設への、段階的な導入に適している。最大120WのPoE+にも対応しているため、アクセスポイントやWebカメラ網の構築にも有用だ。

既設のケーブルで2.5Gbps

『BS-MS2008P』は、全ポートで高速通信できる100M/1000M/2.5Gbps通信に対応するマルチギガポートを8基、10Gbps通信対応のアップリンクポートを1基備えるスマートスイッチだ。アップリンクポートはSFP+に対応し、オプションの光トランシーバーを利用すれば光ファイバー接続も選択可能となっている。

マルチギガポートは接続先の機器に応じて、100M/1000M/2.5Gbpsから最適な速度を自動で選んで接続可能。ケーブルがCat5e以上であれば2.5Gbpsでの接続ができるため、ギガネットワークがあれば既設のLANケーブルを置き換えることなく、高速通信を実現できる。

IEEE 802.3at規格(PoE+)への対応も特徴の一つ。装置全体で最大120Wの給電能力があるため、高出力給電が必要なネットワークカメラや無線アクセスポイントの管理・運用に適している。

指定した時間や曜日にPoE給電をON/OFFできるPoEプロファイラー機能も実装予定で、機器の使用頻度が少ない夜間や休日に給電を止めるなど、省エネに役立てられる。

管理者の負担を抑える豊富な機能

CLIの知識や特別なアプリケーションなしで設定・管理できるWeb設定画面など、ネットワーク管理者の負担を軽減できる管理機能も充実している。

同社のリモート管理サービス「キキNavi」に対応しており、遠隔地から機器の監視やメンテナンス操作が可能だ。SNMPにも対応しており、ネットワーク経由で機器の死活監視ができる。

IEEE802.1X/EAP認証により、対応アクセス許可のあるユーザーだけをネットワークに接続させるといった高度な運用も可能。

ケーブルの敷設コストを抑えつつ高速化できるうえ、アップリンクポートで将来的な10GbE環境の導入にも対応可能と、段階的なネットワーク構築を検討するユーザーにも有用な製品として、ご提案いただきたい。

なお本製品は、2022年5月配信のファームウェアにより、ここに紹介したすべての機能に対応予定。初版の製品はすべての機能に対応していないため、注意が必要だ。もうすぐ5月。ファームウェアの配信が待ち遠しい。

主な仕様

型番 BS-MS2008P
対応情報 対応OSなどの対応情報はメーカーサイトにてご確認ください。
対応機種 IEEE802.3u、IEEE802.3ab、IEEE802.3bz、IEEE802.3an、IEEE802.3z※1、IEEE802.3ae※2、IEEE802.3x対応機器
※1 対応オプション:ギガビットSFP光トランシーバー 「BS-SFP-GSR」、「BS-SFP-GLR」利用時
※2 対応オプション:10ギガビットSFP+光トランシーバー 「BS-SFPP-XS、BS-SFPP-XL」利用時
対応PoE受電機器 動作確認済受電機器はメーカーサイトにてご確認ください。
19インチラックマウント 対応(取付金具添付)
※ TIA/EIA-310-D準拠の19インチラックマウントが対象
対応オプション(別売) ギガビットSFP光トランシーバー 「BS-SFP-GSR、BS-SFP-GLR」
10ギガビットSFP+光トランシーバー 「BS-SFPP-XS、BS-SFPP-XL」
10ギガビットSFP+カッパートランシーバー 「BS-SFPP-XT」
準拠規格 IEEE802.3u 100BASE-TX、IEEE802.3ab 1000BASE-T、IEEE802.3bz 2.5GBASE-T,5GBASE-T、IEEE802.3an 10GBASE-TIEEE802.3z 1000BASE-SX,1000BASE-LX ※1、IEEE802.3ae 10GBASE-SR,10GBASE-LR ※2、IEEE802.3x Flow Control、IEEE802.1D Spanning Tree Protocol(ファームウェアによる後日対応)、IEEE802.1w Rapid Spanning Tree Protocol(ファームウェアによる後日対応)、IEEE802.1p Class of Service、Priority Protocol、IEEE802.1Q VLAN tagging、IEEE802.3ad Link Aggregation(ファームウェアによる後日対応)、IEEE802.1X Port Based Access Control(ファームウェアによる後日対応)
※1 対応オプション:ギガビットSFP光トランシーバー 「BS-SFP-GSR」、「BS-SFP-GLR」利用時
※2 対応オプション:10ギガビットSFP+光トランシーバー 「BS-SFPP-XS、BS-SFPP-XL」利用時
※本商品は、2022年5月配信予定のファームウェアにより、機能追加を予定しています。詳しくはメーカーサイトにてご確認ください。
伝送速度(規格値) 100Mbps(100BASE-TX)、1000Mbps(1000BASE-T)、2.5Gbps(2.5GBASE-T)、5Gbps(5GBASE-T)、10Gbps(10GBASE-T)、1000Mbps(1000BASE-SX,1000BASE-LX)※1、10Gbps(10GBASE-SR,10GBASE-LR)※2
※1 対応オプション:ギガビットSFP光トランシーバー 「BS-SFP-GSR」、「BS-SFP-GLR」利用時
※2 対応オプション:10ギガビットSFP+光トランシーバー 「BS-SFPP-XS、BS-SFPP-XL」利用時
セキュリティ機能 ユーザー名、パスワード、ポートベース・MACアドレスベースのIEEE802.1X認証対応(EAP-MD5/TLS/MS-PEAP)(ファームウェアによる後日対応)、MACアドレスフィルター(ファームウェアによる後日対応)、マネージメントVLAN、MACアドレス認証(ファームウェアによる後日対応)、DOS攻撃防止(ファームウェアによる後日対応)、DHCPスヌーピング、DHCPオプション82、DHCPテーブル、DHCPレート制限(ファームウェアによる後日対応)※本商品は、2022年5月配信予定のファームウェアにより、機能追加を予定しています。詳しくはメーカーサイトにてご確認ください。
ポート数 BS-MS2016P:100/1000M/2.5G 16ポート(全ポートAuto-MDIX機能搭載)+100/1000M/2.5G/5G/10G 2ポート+[SFP+]2ポート
BS-MS2008P:100/1000M/2.5G 8ポート(全ポートAuto-MDIX機能搭載)+100/1000M/2.5G/5G/10G 1ポート+[SFP+]1ポート
消費電力 S-MS2008P:最大175W
外形寸法(W×D×H) 300×180×43
質量 約1.74kg ※本体のみ
保証期間 5年間(標準保証3年間、Web上の5年保証登録により2年延長)

※ 詳細はメーカーサイトにてご確認ください