『FUJITSU Image Scanner fi-8190』は、A4対応のイメージスキャナー。筐体は幅300mm・奥行き170mm・高さ163mmと、デスクサイドに置いて使えるコンパクトサイズながら、毎分90枚（300dpi/カラー）の高速スキャンを実現している。

速度だけでなく、給紙の安定性も秀逸だ。原稿枚数や紙質に適した力で原稿を送る「自動トルク制御」技術により、100枚の原稿を一度にセットした場合でもスムーズに読み取れる。

また、原稿搬送経路をストレートパスにしたことで、薄紙や摩擦の強い配送伝票も、紙詰まりなどのトラブルなく確実に電子化することが可能だ。

さらに超音波センサーが複数枚重なった原稿を確実に検出し、しっかり1枚ずつ送ることができる。

用紙対応力も高く、運転免許証のような分厚いカードなど、さまざまな原稿に対応。手差し・単送モードでは複写帳票や二つ折りのA3サイズ紙、パスポートや通帳、年金手帳など、厚さが7mmまでの冊子もキャリアシート不要でスキャンできる。

スキャン時の原稿保護機能も秀逸。ステープル留めされた原稿の紙詰まり音や原稿の傾きを音や画像をもとにリアルタイムで監視し、トラブル発生時には自動で搬送を停止して原稿の破損を防止する。

加えて、左右のローラーが独立して動き回転を調節する機構により、先頭の原稿の傾きに釣られて後続の原稿が傾く現象を抑止。さまざまなサイズの原稿をまとめてスキャンする場合でも、イメージデータの端が欠けるトラブルを防いでくれる。

スキャンから画像確認、保存までをサポートする「PaperStream Capture」など、標準添付のソフトウェアも豊富だ。集中管理ソフト「Scanner Central Admin」を活用すれば、複数台のスキャナーの設定情報やドライバー、消耗品やエラーの状態などを一括で管理できる。

制御プログラムを開発できるキットを使うことで、スキャナーの専用知識を持たない開発者でも、システム構築の開発効率を大幅に向上させる「スキャナーと業務アプリケーションの連携」が可能になるなど、業務に応じた運用ができる面もあり、幅広く提案できる製品といえるだろう。