ネットワーク機器

全ポートが90WのPoE++に対応したギガビットスイッチ

アライドテレシス
AT-x530L-10GHXm

掲載日:2022/05/17

アライドテレシス AT-x530L-10GHXm

快適な通信環境を構築するためには、無線LANアクセスポイントを適切に設置する必要がある。昨今、大容量データのやり取りが増加していく中で、Wi-Fi6に対応したアクセスポイントへのリプレースやアクセスポイントの増設は避けて通ることはできないが、その際高速通信に加えてPoE給電もできれば、効率的にネットワークを構築することができる。IoTでセンサーやWebカメラをネットワークに接続する際も同様だ。

最大500Wを給電できる

アライドテレシスの『AT-x530L-10GHXm』はマルチギガビットとハイパワーPoEに対応したギガビット・インテリジェント・スタッカブルスイッチだ。最初のリリースは昨年だが、バージョンアップした本製品が今年の3月から出荷開始となった。

搭載されている8ポートはすべてマルチギガビット(100/1000/2.5G/5GBASE-T)に対応しており、CAT5eケーブルで最大5Gbpsの高速通信が可能だ。

また、すべてのポートがPoE++(IEEE802.3bt)給電に対応している。現在一般的なPoE+では1ポートあたり最大で30Wの給電が可能だが、PoE++では、1ポートあたりPoE+の3倍となる90Wまでの給電が可能になっている。

そのため、これまでは容量不足で電源を別途用意する必要があった機器を接続する場合でも、同製品を使用することで電源の用意が不要になる。筐体全体では最大500Wまでを給電することが可能だ。

さらに、スイッチの再起動中でも接続された機器に電力を供給し続けるNon-Stop PoEにも対応している。Webカメラやセンサーなど、連続運転が求められる機器を接続する場合にも安心だ。

このPoE++モデルは、Ethernet Allianceが推進するPoE認証プログラムにより、Ethernet AllianceGen 2 PoE認証(クラス8 )を取得している。 これは、IEEE 802.3bt 90W規格に完全準拠していることが定義されたことになり、PoE++受電デバイスとの接続性が担保されたこととなる。

AT-x530L-10GHXmを利用したネットワーク構成例

主な仕様

シリーズ名 x530Lシリーズ
型番 AT-x530L-10GHXm
通信速度 100Mbps/1000Mbps/2.5Gbps/5Gbps/10Gbps※1
ポート 100/1000/2.5G/5GBASE-T(RJ-45コネクター)×8(PoE-OUT)
オートネゴシエーション
100M Full/Half 固定設定、1000M/2.5G/5G Full固定設定
MDI/MDI-X 自動認識、MDI/MDI-X 固定設定
SFP/SFP+スロット×2
RS-232(RJ-45コネクター)×1※2
USBポート(USB 2.0、タイプA(メス))×1※3
定格入力電圧 AC100-240V※4
入力電圧範囲 AC90-264V※4
定格周波数 50/60Hz
定格入力電流 8.0A
平均消費電力※5 340W(最大690W)
外形寸法(W×D×H) 210× 362× 42.5 mm(突起部含まず)
質量 3.5 kg

※1 対応SFP/SFP+モジュール装着時

※2 本製品にはコンソールポート接続用ケーブルは同梱されておりません。また、出荷時はIPアドレスが付与されておりませんので、別途、マネージメントケーブル「AT-VT-Kit3」またはRS-232ケーブル「CentreCOM VT-Kit2」をご用意ください(AT-VT-Kit3には、別売のUTPケーブルが必要です)。なお、AT-VT-Kit3のUSB使用時の対応OSは、こちらにてご確認ください。

※3 USB2.0のUSBメモリーをご使用ください。また、ご使用の際には、お客様の使用環境で事前に検証を行ったうえで導入してください。

※4 同梱の電源ケーブルはAC100V用です。AC200Vでご使用の場合は、設置業者にご相談ください。

※5 SFP+モジュール(10Giga):AT-SP10ZR80/I × 2個 使用時