ネットワーク機器
既設ケーブルでも2.5/5G接続による高速化を実現
アライドテレシス
AT-GS910/18XST
掲載日:2022/07/05
ネットワークのセキュリティ強化と高速化は、担当者にとって “終わることのない取り組み” の代表例だろう。取り扱うデータ量は増加する一方である上に、クラウドの導入はトラフィックを増大させる。一方で、高まる通信の高速化ニーズに対応するためには、限りある予算を効率的に投入しなければならない。そのためには、既設設備をなるべく生かしながら、ネットワーク機器をリプレースしていくのが効果的だ。
CAT6以上で10G通信も可能
アライドテレシスの『AT-GS910/18XST』は、10Gマルチギガ対応でループガード機能を備えた、内蔵電源型のレイヤー2・ギガビットイーサネット・スイッチだ。
10/100/1000BASE-Tの標準ポートが16ポート、アップリンクに100/1000/2.5G/5G/10GBASE-TとSFP+スロットが1ポートずつ搭載されている。
アップリンクの10Gマルチギガビットポートでは、既存のCAT5eケーブルを使用しながら、2.5G/5G接続によるネットワークの高速化が可能だ。ケーブルをリプレースするコストや手間を省きたいというユーザーには、ぜひおすすめしていただきたいスイッチだ。
また、高速イーサネット技術「10ギガビットイーサネット」に対応。UTP/STPケーブル(カテゴリー6以上)のほか、SFP+(10ギガ)スロットに別売りのSFP+モジュールを搭載すれば、光ファイザーでの高速/大容量の10ギガビットイーサネット環境を整えることもできる。
高速化の選択肢が増えることで、自社の設備更新の計画に自由度を持たせることができるようになる。効果的なIT投資を進めていく上ではチェックしておきたいポイントだ。
使用場所を選ばない設計
『AT-GS910/18XST』は、ファンレス設計に加え、最大50℃の動作温度に対応しているので、さまざまな場所に設置することが可能だ。
ファンレス設計は動作音が発生しないため、病院や会議室、図書館をはじめとした静寂性が求められる空間でも、安心して使用できる。
また、高温環境になる工場や倉庫、天井裏などの空調のない空間にも設置可能だ。別売りの壁設置ブラケット、マグネットシート、マグネットKitを利用すれば、簡単に壁面に設置することができる。
DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進やIoTの導入によって、ネットワークの拡張や高速化の必要性が高まっている中、設置の自由度が高いスイッチは嬉しい存在だ。
ネットワークの拡張や更新の際には、誤接続が発生して通信障害の原因になる恐れがあるが、同製品はネットワークのループを検出し、該当ポートの通信を遮断するループガードに対応。ループ収束後は自動的に通信を復旧させてくれる。また、ループガード機能の有効/無効はDIPスイッチで切り替えることができる。
ネットワークの高速化や拡張を効率的に行いたいユーザーに、ぜひ同製品を提案していただきたい。
主な仕様
シリーズ名 | G910/XSTシリーズ |
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型番 | AT-GS910/18XST |
通信速度 | 10Mbps/100Mbps/1000Mbps/2.5Gbps/5Gbps/10Gbps |
ポート | 10/100/1000BASE-T(RJ-45コネクター)× 16 オートネゴシエーション、MDI/MDI-X自動認識 100/1000/2.5G/5G/10GBASE-T(RJ-45 コネクター)×1 オートネゴシエーション※1、MDI/MDI-X自動認識 SFP/SFP+ スロット× 1 |
定格入力電圧 | AC100-240V |
入力電圧範囲 | AC90-264V |
定格周波数 | 50/60Hz |
定格入力電流 | 0.5A |
平均消費電力 | 19W(最大22W) |
外形寸法(W×D×H) | 341×210×44 mm(突起部含まず) |
質量 | 2.5kg |
※1 100M/1000M/2.5G/5G/10G Full Duplexでの接続のみサポートしています。
※ その他の仕様詳細についてはメーカーサイトにてご確認ください