『RICOH WG-80』は、過酷な状況下に耐えるタフネスボディが特長のコンパクトデジタルカメラだ。防水性能は水深14mで、連続2時間の水中撮影を可能とする本格仕様。耐寒性能は、氷点下10度でも作動が可能だ。

さらに、1.6mの高さから厚さ5cm合板への落下テストをクリアする耐落下衝撃性能と、100kgfの耐荷重性能、防塵性能まで備えている。このため、ホコリや粉塵が舞う工事現場や寒冷地の建設現場、悪天候時などのハードな環境でも安心して使用できる。

加えて、別売りのオプションとして、本体を衝撃から守るプロテクタージャケットも用意されている。手が滑りにくく、ボタンも押しやすくなり、より安定した運用が可能だ。

こうした現場でしばしば必要となるマクロ撮影も、「デジタル顕微鏡モード」で1cmまでの接写が可能。スマートフォンや一眼カメラよりもぐっと寄れる。レンズまわりに調光や部分発光ができるリングライトが装備されており、最大6.6倍までズームできるので、被写体を立体的に分かりやすく撮影できる。

撮影に便利なマクロスタンドが付属しており、ひび割れの確認・記録や、床下の撮影など、現場でのさまざまなニーズに応えてくれるだろう。

有効約1600万画素、受光効率に優れた裏面照射型CMOSイメージセンサーと高性能画像処理エンジンを備えるなど、カメラとしての基本性能や機能も充実している。

撮影範囲は広角28mm（35ミリ判換算）から光学5倍ズーム。クロスプロセス処理を行ったフィルム写真のような、独特な色合いに変化した画像が得られる「クロスプロセス」や、リバーサルフィルムの味わいを表現する「リバーサル」など、6種類の画像仕上を採用し、被写体や好みに合わせた画作りができる。

晴天の屋外撮影では暗くて見えにくい部分を明るく、夜景撮影ではまぶしさを抑えるなど、モニターを環境に応じて見やすいよう調整できる「アウトドアモニター」や、水中での撮影時に起こりやすい青色かぶりを抑えるとともに、光の拡散によるコントラスト低下も効果的に補正する、水中専用の「マーメイドモード」といった、使い勝手に配慮した設計も。

フルHDの動画撮影機能や、ほかにもたくさんの機能がこのコンパクトなボディに搭載されており、頼りになる。屋外での撮影を強力にサポートしてくれる製品として、ぜひご提案いただきたい。