『AT-GS980MX/18HSm』は、2.5/5GBASE-Tのマルチギガビットに対応した、レイヤー3インテリジェント・エッジ・スイッチだ。マルチギガビット対応ポートは16ポート。既存のCat5e配線はそのままに、ネットワークの高速化を実現できる。

これらのポートが全てPoE++に対応する点も、大きな特徴だ。総給電容量は720W、ポートあたり最大90Wと、従来のPoE+から向上しており、より大容量の機器が運用可能になった。

Wi-Fi6対応の無線LANアクセスポイントや8KのIPカメラ、LED照明などを、電源を敷設することなくLANケーブルだけで給電・運用できるのは、大きなメリットだ。マルチギガビット対応とあわせて、導入コストの軽減に貢献してくれるだろう。

SFP/SFP+スロットも2スロット搭載しており、こちらは全て10Gアップリンクとして利用可能。上位のディストリビューション、コア・スイッチに対して10Gでの高速・大容量接続を提供する。

全ての5Gまたは10Gインターフェースはスタック接続が可能で、最大4台を1台の仮想スイッチとして扱える。仮に1台に障害が発生しても、運用を継続することができるので安心だ。

さらにLD-VCS（ロングディスタンス－バーチャルシャーシスタック）にも対応し、長距離スタッキングが可能。離れたところにあるスイッチも仮想化し、シンプルで冗長性に優れたネットワークを構築することができる。

Webブラウザから機器の情報表示や設定ができるWeb GUIを標準でサポートするなど、管理運用のしやすさもメリット。PoEもポート単位で給電優先度を設定し、状態をモニタリングできる。

同社独自のネットワーク仮想化機能、AMF（Autonomous Management Framework）にも対応。ネットワーク上の各スイッチやルーターを仮想的な1台の機器として統合管理し、ファームウェアの更新や設定変更などを一括で行うことが可能だ。

高速ネットワークの構築や、IoTの実現に役立つ製品として、ぜひおすすめいただきたい。