アライドテレシスの『AT-x330-20GTX』は、レイヤー3インテリジェント・エッジ・スイッチだ。　アップリンクには10Gに対応したマルチギガビット（1G/2.5G/5G/10GBASE-T）ポートとSFP＋スロットが搭載されている。

SFP＋モジュールは機能ごとのモジュールに分割されており、単一の障害が与える影響範囲を最小限に抑えることが可能だ。また、コマンド体系は業界標準に準拠しているので、他社製品からの移行においても、エンジニアの教育コストを大幅に削減することができる。

マルチギガビットポートなので、SFP＋を使用することなくメタルケーブルでの10G接続や、既存のCAT5e配線を用いた2.5G/5G接続が可能で、ネットワークの高速化を容易に実現できる。

ダウンリンクには1ギガビットポートが16ポート搭載されており、LDFやMACスラッシング検出など多彩なループガード機能を搭載している。接続ミスなどで発生したネットワークループが自動検出されるので、複雑な構成のネットワークの拡張作業も効率的に行える。

『AT-x330-20GTX』はファンレス設計が採用されており、静音性が求められる環境での使用に適している。

静音性が求められるのは学校や病院、図書館といった場所がすぐに思い浮かぶが、リモートワークが一般的になった現在、人の少ないオフィスなどでも、静音性が求められていくだろう。セレモニーホールや会議場、ホテルのロビーなど、快適な通信環境と静音環境の両立が必要となるシーンは少なくない。

同製品は、ファンレス設計ながら最大で50℃までの動作環境温度に対応している。空調が効きにくい倉庫や天井裏などにも設置可能なので、同製品であれば、場所を選ぶことなくネットワークの構築が可能だ。

また、標準的なL3スイッチ機能を標準でサポートし、VCS（Virtual Chassis Stacking）に対応しているので、複数のスイッチを仮想的に1台のスイッチとして機能させることが可能。支店や支所のような小規模ネットワークにおいては、コアスイッチとして使用することもできる。