ネットワーク機器

固定回線が引けない環境でもインターネット接続を可能に

アイ・オー・データ機器
UD-LT2

掲載日:2022/09/27

固定回線が引けない環境でもインターネット接続を可能に

光回線の敷設が難しい工事現場や僻地、イベント会場といった場所でインターネット環境を確保するには、モバイル回線を利用したLTE(M2M)ルーターが有効だ。アイ・オー・データ機器の『UD-LT2』は、4G/LTEのモバイル回線と固定回線に両対応するWi-Fiルーター。回線の障害に備える回線冗長化や、スケジュール・死活監視による本体の再起動を行う自動リカバリ機能もあり、遠隔地や無人拠点の一括管理も可能だ。

モバイル回線でインターネット接続を確保

『UD-LT2』は、4G/LTEのモバイル回線と固定回線の両方に対応する、ハイブリッドなM2Mルーターだ。

固定回線が引けない環境でも、モバイル回線を介したインターネット接続ができるため、僻地や臨時のイベント会場での通信確保に有効だ。

また、Wi-Fi接続もできるため、デジタルサイネージや自動販売機など、機器の遠隔監視や制御用途にも活用できる。

モバイル回線と固定回線は排他利用で、前者の選択時は各キャリアのSIMを使用。ドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天はもちろん、これらに準ずるMVNOにも対応している。キャリア相互接続性試験を完了したモジュールを採用しているため、安心して利用できるだろう。

充実の管理機能で遠隔監視を実現

障害の発生時には、自動でバックアップ回線に切り替えるリンクバックアップなど、通信の安定を確保する機能も豊富だ。

リンクリカバリ機能では、LTEモジュールのリセットや本体の再起動を行い通信の復旧を試行。定期的にリセット・再起動を行うよう、スケジュール設定をすることもできる。

こうした自動管理機能の恩恵もあり、『UD-LT2』は無人拠点や遠隔地の機器の管理にも有用だ。同社独自のリモートメンテナンス機能「IDM(I-O DATA Device Management)」を利用すれば、機器の稼働状況の確認や再起動、ファームウェアの更新をリモートで行えるほか、複数台の『UD-LT2』を一括で管理することも可能となっている。

ハードウェアの堅牢性も秀逸。故障の原因となりやすいファンは排除し、放熱性の高い金属筐体を採用することで、静音性と長期安定動作を実現している。

-20℃から60℃までの温度範囲動作も保証されており、温度変化の大きい場所でも使用可能だ。設置の自由度が高いため、幅広い環境で活用できるだろう。

遠隔地や無人拠点のネットワーク管理に役立つ製品として、ぜひおすすめいただきたい。

主な仕様

型番 UD-LT2
対応OS Windows 11、Windows 10
MacOS10.15~12
Chrome OS
備考 設定には下記のWebブラウザーが必要です。
Microsoft Edge、Google Chrome、Safari 13~15
LANポート RJ-45×1ポート
WANポート RJ-45×1ポート ※設定によりLANポートとしても利用できます
有線規格 IEEE802.3i(10BASE-T)、IEEE802.3u(100BASE-TX)
無線規格 IEEE802.11b/g/n(2.4GHz帯)
伝送速度
(理論値)
有線部
(WAN/LAN)
100Mbps、10Mbps
無線部 IEEE802.11n:最大150Mbps
IEEE802.11g:最大54Mbps
IEEE802.11b:最大11Mbps
無線LANセキュリティ WPA2-PSK (AES)
WANインターネット接続方法 IPアドレス自動取得、PPPoE認証(1セッション)、IPアドレス固定
4G/LTE 対応キャリア NTTドコモ、KDDI、Softbank、楽天モバイル
対応バンド B1、B3、B8、B18、B19、B26
伝送速度 上り最大50Mbps、下り最大150Mbps
SIMカード
サイズ
標準
VPNプロトコル(クライアント) L2TP、PPTP、L2TP over IPSec、OpenVPN※OpenVPN Cloudにて動作確認済
VPNプロトコル(サーバー) L2TP、L2TP over IPSec
NATセッション数 1000
冗長性 リンクバックアップ機能、リンクリカバリ機能、定期リブート機能あり
電源 ACアダプターより供給
外形寸法(W×D×H) 約100×99×23mm ※本体のみ、突起部除く
重量 約260g
保証期間 3年
有償保守 ISSセンドバック保守、ISSデリバリィ保守