2022年1月の電子帳簿保存法（電帳法）改正により、事業者は確定申告に際し、帳簿データを「電子データを印刷して保存したもの」ではなく、「可視性（データ内検索が可能な）を備えたデータのまま」一定期間保存するよう義務付けられることとなった。そのため、事業者はファイル名を検索項目入りにするなど、可視性の要件を満たせるよう管理する必要がある。

『BRD-UT16D/M』は、こうした作業を支援する製品だ。外付ブルーレイドライブに電帳法アプリ「命名くん」を同梱した、改正電帳法に準拠したデータ記録ができるソリューションとなっている。

「命名くん」は、データファイルのリネームツールと、長期保存を支援する、ブルーレイへの書き込みツールからなるアプリケーション。「取引等の『日付・金額・取引先名』で検索ができる」、「『日付・金額』について範囲を指定して検索ができる」、「『日付・金額・取引先』を組み合わせて検索ができる」といった、電帳法における検索要件を満たすデータを、プレビューで確認しながら作成できる。

作成したデータは、定期的または任意のタイミングで、ブルーレイディスクに書き込みする。「命名くん」以外で書き込んだデータを検知する機能もあり、意図しない書き込みの発見にも役立つ。

同製品には、「命名くん」の年間ライセンスが付属する。PC3台まで導入可能だ。

電子取引データの保存に特化したブルーレイドライブは、誤操作によるデータ損失を防ぐ「再書き込み防止」仕様。リライタブルメディアへの書き込みは非対応とすることで、上書きや削除といった処理を排除する仕組みだ。

なお、同製品には長期保存用光ディスク「M-DISC」が5枚同梱されている。

「M-DISC」は、経年劣化に強いため長期保存に向いており、電帳法が法人に義務付けている「7年間の保存（欠損金の繰越控除を受ける場合は10年間）」を満たしやすい。

すべての事業規模で課題となっている検索性の課題や、保存の課題を解決させる、ファイル名変更・書き込みアプリケーション「命名くん」の利用と、データの長期保存に適し100年以上データ保存が可能とされている光メディア「M-DISC」の利用によるこのソリューションを、税務を円滑に進める手段として、ぜひおすすめいただきたい。