デジタルカメラ関連

クラウドサービス連携で使い勝手を増した360°カメラ

リコー
RICOH THETA X

掲載日:2022/10/04

クラウドサービス連携で使い勝手を増した360°カメラ

リコーの360°カメラ「RICOH THETA」シリーズは、コロナ禍の影響もあり、近年では不動産や自動車販売におけるリモート閲覧、建築現場での記録撮影や進捗管理など、より幅広い分野で活用されている。7月発売の新製品『RICOH THETA X』では、タッチパネルを搭載し操作性が向上したほか、クラウドサービスとの連携も強化され、よりビジネスの現場で使いやすく改良されている。アプリやプラグインの導入により、業務に特化した機能拡張も可能だ。

大型タッチパネルを搭載

『RICOH THETA X』は全方位を撮影できる360°カメラだ。空間を自由に見回せる、立体的な動画および静止画を作成できる。

この最新版では、2.25型大型液晶のタッチパネルモニターを初搭載した。撮ったその場で画像の確認が可能で、スマートフォンを介することなく、単体で撮影から閲覧までを直感的に操作できる。そのため、外出先や現場での撮影効率が大幅に向上している。

CMOSイメージセンサーやメインプロセッサー、レンズ設計の全てを一新することで、画質面も向上。約4800万画素相当の新規センサーにより、約6000万画素に相当する高精細な静止画撮影が可能となった。

強化された手ぶれ補正機能により、動画撮影の品質もよりリアリティを増した。5.7Kサイズ相当(5,760×2,880ピクセル)で毎秒30フレームの、鮮明で滑らかな360°の動画撮影を実現している。

シリーズで初となる、バッテリーとメモリーカードの交換への対応も大きな進歩といえるだろう。長時間に渡る撮影も、余裕をもって行える。

プラグインで機能を拡張

ソフトウェア面では、スマートフォンとの親和性が向上。両者をBluetooth接続することで、SSIDを入力することなく無線LANと接続できるようになった。

また、PC・スマートフォンそれぞれに、便利な専用アプリを用意。360°画像専門共有サイト「theta360.com」やSNSに、簡単に360°画像をアップできる。自社商品などを、インパクトのある画像でアピールすることができるだろう。

同社のクラウドサービスと連携するなど、プラグインの導入により、現場で必要な機能を追加できる点もメリットの一つだ。

不動産業向けの、現場を歩いただけで物件のバーチャルツアーを自動生成するアプリや、建設業向けの、リモートによるタイムラプス撮影など、各業界に特化した機能も用意されている。

基本性能が高いうえに、プラグインで自分だけのTHETAに進化させることができるため、ワークフローの改善まで実現できる製品だ。ぜひおすすめいただきたい。

主な仕様

製品名 RICOH THETA X
静止画解像度 11K: 11008 × 5504 (約6000万画素)
5.5K: 5504 × 2752 (約1500万画素)
動画解像度/フレームレート
/ビットレート
5.7K: 5760 × 2880 /30fps/120Mbps,64Mbps,32Mbps (※)
4K: 3840 × 1920 /60fps/120Mbps,64Mbps,32Mbps (※)
4K: 3840 × 1920 /30fps/100Mbps,54Mbps,32Mbps
2K: 1920 × 960 /30fps/32Mbps,16Mbps,8Mbps
(※) 無線LANオフ時、もしくはバッテリー未挿入でACアダプターK-AC166J(別売)給電時に使用可能
ライブストリーミング_解像度
/フレームレート(USB)
4K: 3840 × 1920 /30fps /100Mbps※1
マイク モノラル
記録媒体 内蔵メモリー(約46GB)、microSDXCメモリーカード (64GB以上、UHS-Iインターフェース、ビデオスピードクラス V30、exFATフォーマットに対応)
記録可能枚数、時間※2 内蔵メモリー(約46GB)使用時
静止画:(11K) 約4600枚 (5.5K) 約11500枚
動画(1回の記録時間):最大5分/25分※2、
動画(合計の記録時間):
5.7K/30fps/120Mbps: 約50分/5.7K/30fps/64Mbps:約100分/
5.7K/30fps/32Mbps: 約200分/4K/60fps/120Mbps: 約50分/
4K/60fps/64Mbps: 約100分/4K/60fps/32Mbps: 約200分/
4K/30fps/100Mbps: 約60分/4K/30fps/54Mbps: 約115分/
4K/30fps/32Mbps: 約200分/2K/30fps/32Mbps: 約200分/
2K/30fps/16Mbps: 約395分/2K/30fps/8Mbps: 約775分
撮影モード 静止画、動画:オート、シャッター優先、ISO優先、マニュアル
ライブストリーミング:オート
撮影機能 静止画:ノイズ低減、HDR合成、連写、タイムシフト、インターバル撮影、マルチブラケット撮影、セルフタイマー(1~10秒)、マイセッティング
動画:セルフタイマー(1~10秒)、マイセッティング
電源 充電式バッテリー DB-110 (容量:1350mAh)※3
電池寿命 静止画:約220枚 ※4
動画:5.7K 30fps 約30分、4K 30fps 約55分 ※4
外部インターフェース USB Type-C, USB3.2 gen1
無線準拠規格 IEEE802.11 a/b/g/n/ac (2.4GHz/5GHz)※5
IEEE802.11 b/g/n (2.4GHzのみ)
Bluetooth 5.0
外形寸法(W×D×H) 51.7× 29.0(21.5※6)× 136.2mm
質量 約170g(バッテリー、microSDXCメモリーカード含む)、約144g(本体のみ)

※1 内部温度上昇時は自動終了します。カメラの温度上昇に伴い、5.7K/30fps、4K/60fps動画撮影時の撮影可能時間は最大約10分(25度環境下)となります。また、4K/30fpsのライブストリーミングは最大約25分(25度環境下)です。ファームウェアアップデートで2Kモードが追加になり、その場合2K/30fpsのライブストリーミングはさらに長時間配信が可能になります。撮影状況や周辺環境によりカメラ内部の温度が上昇した場合はさらに撮影時間が短くなります。

※2 枚数および時間は目安です。撮影状況により異なります。

※3 付属のUSBケーブルでパソコンに接続して、充電してください。

※4 撮影可能枚数は当社測定方法による目安であり、使用条件により変わります。

※5 地域によって異なります。

※6 レンズ部を除く。

※ 詳細はメーカーサイトにてご確認ください。