アイ・オー・データ機器の『TS-NS410W』は、AIと五つのセンサーを搭載したネットワークカメラだ。

搭載されている五つのセンサーは、動作、人感、音、気温、湿度の5種類で、用途に応じて検知・撮影することが可能になっている。高齢者の熱中症がたびたび報道されているが、気温や湿度も測定できるネットワークカメラで「見守り」を行えば、不幸な事故を防止することも可能だ。

動くものを捉える動作センサーは、風でカーテンが揺れたり、ペットが動いたりしても検知してしまう。しかし、同製品の「AI検知」機能であれば、人だけを認識して、検知することができる。

映っている人の人数を認識することも可能だ。あらかじめ設定した人数以上になったら検知するので、室内の「密」対策にも使用できる。

同製品にはマイクとスピーカーも内蔵されているので、「密」を検知した場合には、管理者がカメラ越しに音声で注意を促すといった使い方も可能だ。

『TS-NS410W』には、SONY製200万画素（最大1,920×1,080）の高感度イメージセンサー「STARVIS IMX327」が搭載され、広角レンズが採用されている。そのため夜間撮影でもカラーでの撮影が可能で、同社従来製品よりも広い範囲を撮影できる。

ネットワークカメラを使用する際には、セキュリティにも注意したい。同製品はPCやスマートフォンで撮影した映像を視聴できるが、その際にはカメラからアプリへ直接映像データを送信するP2P通信を利用する。映像が第三者のサーバーを経由せず、暗号化されるので、情報漏えいリスクを大きく低減できる。

また、同社独自のAPIやONVIFを使用することで、ネットワークカメラを使用したビジネスを展開することも可能だ。

これまで、ネットワークカメラは高齢者やペット、農場や畜舎、倉庫などの状態確認などに用いられてきた。しかし、同製品を活用すれば、人流解析・混雑対策ソリューションなどといった、新たなビジネスを生み出すことも可能になる。同製品を活用した新しいサービスを、ぜひ提案していただきたい。