『VP-F2400』は、帳票印刷向けの106桁水平型ドットインパクトプリンターだ。

対応する用紙は、連続紙ならば幅12インチ、単票紙ならばA4横幅が収まる304.8mmまで。複写枚数は7枚まで対応できる。チェーンストア統一伝票をはじめに、多くの帳票に対応可能だ。

水平ローディング方式を採用することで、給紙や用紙の搬送を安定化した。給紙した際に、印字開始位置まで用紙が搬送されたことを検知する用紙上端検知機能もあり、印字位置のずれやヘッドの故障を軽減できる。

2枚複写や3枚複写など、用紙ごとに厚みが異なるケースを併用する場合にも、自動紙厚検知機能で対応。用紙厚に対して自動的にPG値が設定される。用紙内で用紙厚が変化してもそのまま印刷できるため、面内段差があっても対応可能だ。

さらに、スリープモード時の消費電力は約0.7Wと省電力設計で、電力消費を大幅に節約できる点も嬉しい。

帳票にプリンターを使用する際は、フォーマット通り正確に印字できるかどうかが気になるところだが、同社は「用紙評価サポート」により、この問題に対応している。

これは、使用する用紙を同社に送付することで、給紙および印字のテスト結果を返送してくれるサービス。プリンターの入れ替え前に試して、導入をサポートしてくれる。検証できる用紙は1種類のみだが、これは経費削減の観点からも、頼りになるサービスだ。

国内ドットインパクトプリンター市場では、連続紙で16インチ幅まで対応する136桁仕様の出荷台数が多いが、106桁の『VP-F2400』は、用紙サイズに合ったコンパクトサイズが利点。

底面積は幅480mm、奥行き301mmと、従来機比で約76.8％の縮小を実現している。用紙ガイドを収納すれば、スペースをより効率的に使えるため、業務の効率化に貢献してくれるだろう。多彩な帳票印刷業務に有用な製品として、ぜひおすすめいただきたい。

なお、『VP-F2400』はネットワーク非対応モデルだ。ネットワーク標準モデルの『VP-F2400N』もラインアップされているので、状況やニーズに合わせて選択されたい。