『TC-MSC300W』は、マイクとスピーカーを搭載したオールインワンタイプのUSBカメラだ。PCとUSBで接続するだけで、オンライン会議に活用できる。

大きな特徴は、周囲360度全方位撮影に対応したカメラ。テーブルの中央に置くと、参加者全員を収めて、会議の状況や雰囲気を漏れなくとらえることができる。

360度撮影した映像は、ディスプレイにパノラマで出力可能。1画面にまとめて表示したり、2分割して上下に180度分ずつ表示したり、特定の方向を拡大して映したりと、シーンに合わせてモードを変えられる。

他にも360度パノラマ+2画面モード、3画面モードなど、モードボタンとタッチセンサーで調整し、好みのレイアウトに切り替えられる。

接続は、USB A端子とUSB Type-C端子の両方に対応しており、幅広いPCで使用可能。また、変換端子がケーブルと一緒になっているので、紛失する心配がない。これはありがたい配慮だ。

こうした特性から、『TC-MSC300W』は、近年ニーズが高まっている小会議スペースでのオンライン会議にうってつけの製品といえる。

コンパクトで持ち運びやすく、会議室への常設は不要。必要に応じてテーブルに置くだけで済むため、スペースを有効に活用できる。さらにUSBバスパワー駆動でコンセント不要。ノートPCと併用すれば、最小限の配線で運用可能だ。

使用シーンを想定して、本体のデザインがランタン風に工夫されている。これは明かりを囲んでおしゃべりするイメージで、活発な会話を促す狙いだ。全高もノートPCに遮られにくく、かつ圧迫感を与えないよう模索された末に、206mmと設計されている。使いやすさにも、見た目にもこだわったデザインだ。

360度撮影により参加者全員の表情がはっきり見えるため、会議全体の流れを把握しやすい点は大きなメリット。画面越しでも一体感が生まれ、スムーズな意思疎通が期待できる。

また、普段は収納しておき、テーブルの真ん中にノートPCとともに置くだけで使える軽快さも魅力的だ。小さな会議スペースを効率的に使えるメリットも含めて、ぜひご提案いただきたい。