ネットワーク機器

レガシー機器の無線化に役立つ無線LANブリッジ

サイレックス・テクノロジー
BR-330AC-LP

掲載日:2022/11/15

レガシー機器の無線化に役立つ無線LANブリッジ

有線LANしかないレガシー機器を無線で運用するには、無線LANブリッジ(子機)が必要だ。サイレックス・テクノロジーの『BR-330AC-LP』ならば、IEEE 802.11ac無線通信規格やエンタープライズセキュリティに対応しており、高速かつ安全に運用できる。消費電力も従来機比で大幅に削減されており、医療検査装置やIoT機器など省エネルギーを求められる機器の無線化に有用だ。

業務機器を最適な形で無線化

『BR-330AC-LP』は、有線LAN機器を無線化できる無線LANブリッジ(子機)だ。IEEE 802.11ac無線通信規格やエンタープライズセキュリティに対応しており、高速かつ安全な無線LAN環境を実現できる。

無線化の際には、有線LAN機器1台を無線化するシングルクライアントモードと、ハブを経由して最大16台の有線LAN機器を無線化できるマルチクライアントモードを選択可能。

例えば、無人搬送車のように単独で移動する機器は前者、制御用PCやセンサーなどの固定機器は後者といった形で、利用環境に応じて使い分けられる。

アクセスポイントとのスムーズな接続を実現する、高速ローミングへの対応も大きな特長だ。これはIEEE 802.11r規格との接続時に有効。アクセスポイントを複数設けた環境で機器を移動しつつ運用するケースでも、接続先をすぐに切り替えて安定した通信を行える。

用途やシステム環境に合わせてローミングの切り替えの開始条件を調整できるローミング閾値設定機能を搭載しており、用途やシステムの環境に合った運用が可能だ。

高セキュリティと省エネ性能

セキュリティ面では、アクセスパスワード設定や、接続する機器のMACアドレスフィルターといった一般的な機能に対応。加えて、エンタープライズクラスの通信プロトコルや認証方式にも対応しており、安全に運用できる。

複数台の本製品を一括で初期設定できる導入作業支援ツール「BR Kitting Utility」もあり、管理も容易だ。

別売りの統合管理ソフト「AMC Manager」にも対応しているので、導入すれば、運用開始後の同社製デバイス全般の状態監視・メンテナンスを行うことができる。ネットワークを介して、稼働中の全てのデバイスを一元管理できるため、管理者の負担を軽減する。

消費電力も、従来機比で最大45%に低減。同社環境での測定結果では、一般的な通信条件において2~2.5W程度(USBバスパワー相当)での動作が確認できている。

長時間の可搬性を必要とする医療検査装置や工場IoT機器、省エネルギー運転が求められる、ビル・エネルギー管理システムにおけるHVAC(Heating, Ventilation, and Air Conditioning)システムなど、無線化や省エネルギーを求められるシステムに有用な製品と言えるだろう。

主な仕様

型番 BR-330AC-LP
有線LANインタフェース RJ-45×1
10BASE-T / 100BASE-TX (自動認識)
無線LANインタフェース IEEE 802.11a/b/g/n/ac 1T×1R
- 2.4GHz:1~13ch
- 5GHz:36~48、52~64、100~140ch
スイッチ プッシュスイッチ×1
LED 本体×3
RJ-45×2
動作環境条件 温度条件:0~+50℃※1
湿度条件:20~80%RH(結露なきこと)
電源 ACアダプタ、DC5V
最大消費電力 4.25W(DC5V 0.85A)
各種取得規格 VCCI Class B、FCC Class B、ICES Class B、CE Class B、RoHS
セキュリティ機能 ・無線セキュリティ
- 認証方式
Open、WPA2-Personal、WPA/WPA2-Personal、WPA2-Enterprise、WPA/WPA2-Enterprise、IEEE 802.1X
- 暗号方式
WEP、TKIP、AES

・MACアドレスフィルタ
外形寸法(W×D×H) 約126×75×24mm(本体のみ、突起物除く)
重量 約255g(本体のみ)
保証期間 5年

※1 付属ACアダプタの動作温度条件は0~+40℃となります。