アイ・オー・データ機器の『MPC-LVZ3PA』は、Web会議に適した小型PCだ。

基本仕様はCPUがIntel Core i3、メモリーは8GB、ストレージが256GBだ。OSはWindows 10 IoT Enterprise（LTSC版）を搭載しているため、アップデートはセキュリティパッチやバグフィックスのみで、安定した環境を長く運用することができる。

Web会議ではWebカメラやマイクをPCに接続する必要が生じるが、同製品は四つのUSBポートに加え、HDMI端子、miniDisplayPortなどを搭載しているので、接続端子が不足する心配はないだろう。

また、有線LANと無線LANに対応しているほか、Bluetoothにも対応しているので、さまざまな機器との連携も容易だ。

さらに、4K動画再生（3,840×2,160）に対応しており、4K対応の液晶ディスプレイと組み合わせることで、プロモーション画像を高精細で表示したり、外付け型タッチ化ユニットを利用して、大型ディスプレイを電子ホワイトボードとして活用したりする、といった使い方も可能だ。

本体はコンパクトなので、会議コーナーなどに設置しても邪魔になることはないだろう。

『MPC-LVZ3PA』には、Web会議をサポートする多彩な機能が搭載されている。その一つが二つのカメラの画面を合成して一つの画面に表示する「ミックスカメラ機能」だ。

例えば、書画カメラで撮影した手元の資料と、会議の参加者を同時に一つの画面に表示すれば、カメラの切り替え操作をすることなく、資料を参照しながらスムーズに会議を進めることができる。

また、カメラ設定アプリ「Camutil」が用意されているので、常に適切な画質で会議を行える。

そのほかにも、同製品には二つの会議録画機能が搭載されている。「MtgRec」はPCの画面をそのまま録画するアプリで、会議で見ていた画面をそのまま記録できる。

もう一つの「MtgRec List」はOutlookと連携することで「録画日時」や「会議名」などの付加情報と紐づけることができる機能だ。商談や授業など録画数が多い場合に便利に利用できるだろう。

今後、ますます増加するであろうWeb会議を効率的で快適にするために、ぜひ同製品を提案していただきたい。