リコーの『RICOH SG 3300』と『RICOH SG 2300』は、同性能のレーザープリンターと比較して、省スペースと省電力を実現したジェルジェットプリンターだ。

レーザープリンターと最も異なる点は、用紙に付着した瞬間にゲル状になる「GELJET ビスカスインク」を使用していることだ。ビスカスインクの高い定着性は紙の表面に留まる色材量をアップできるので、一層クッキリとして美しい高精細の印刷が実現する。

さらに、浸透性の向上による高い速乾性は高速印刷を可能にし、50年の耐光性を持つことから、長期保存資料の印刷にも適している。これに加えて、ノズル長が1.27インチのGELJETワイドヘッドを採用することで、カラー、モノクロとも毎分29枚の高速印刷を実現している。

ファーストプリント時間も2.5秒なので、1枚だけ印刷したい場合でも、大量印刷する場合でも、待ち時間でストレスを感じることはないだろう。なお、両面印刷時（『RICOH SG 3300』のみ）の印刷速度は毎分20ページだ。

『RICOH SG 3300』と『RICOH SG 2300』は、多彩な用紙と給紙スタイルに対応していることも大きな特長だ。

プリンターを集約する際の要件の一つは用紙対応力だ。同製品は薄紙や厚紙、はがきや封筒、特殊紙など、さまざまな用紙に印刷することが可能だ。

それを実現しているのが、用紙搬送トラブルを防止するGELJET BTシステムだ。プリンターの多くで採用されているローラー搬送とは異なり、用紙全面を静電吸着ベルトで支えて搬送することで、たわみのない、高速・高精度の紙送りを可能にしている。

また、本体標準トレイからの給紙に加え、ストレート搬送ができるマルチ手差しフィーダーが本体背面に搭載されている。増設トレイを利用することで、最大で5WAYの給紙スタイルが利用可能だ。複数種類の印刷用紙を使用する場合には、業務の効率化にぜひ活用してほしい機能だ。

さらに同製品は、30万ページ・5年間の長寿命設計が採用され、3年間の無償保証が標準で付いている。印刷業務の集約化は、1台のプリンターをよりハードに使用することになる。3年間無償保証の同製品で、印刷業務の効率化を提案していただきたい。