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DXの実現を加速する産業用エッジAIコンピューター

コンテック
DX-U1220

掲載日:2022/12/20

DXの実現を加速する産業用エッジAIコンピューター

ものづくりをはじめとした、産業分野でのDXで欠かせないのが、現場のDXだ。各種センサーやUSBカメラ、製造装置などをネットワークで結ぶことにより、現場の効率化・最適化が実現できる。しかし、データ量が多い場合には、サーバーサイドだけで処理を行うと、処理に遅延などが発生する恐れがある。そこで活用したいのが、現場で一定の処理を行えるエッジコンピューターだ。AI画像認識を現場で処理すれば、リアルタイム性を向上できる。

AI推論処理モジュールを搭載

コンテックの『DX-U1220』は、NIVIDAのGPUを搭載した、産業用エッジAIコンピューターだ。

GPUには、NVIDIAの組み込みデバイス向けGPU推論用AIコンピューティングボード「Jetson」シリーズの、NVIDIA Jetson Xavier NXが採用されている。

ストレージはSSDの性能を引き出せる通信プロトコルNVMeに対応しており、256GBと大容量なので、学習ライブラリ・データの格納や長時間のデータロギングが可能なほか、実用アプリケーションの搭載もできる。

インターフェイスは、Gigabit LAN×2、HDMI、USB×4、汎用I/O、シリアルポート、RTCが搭載されており、USBカメラを複数台接続することが可能だ。

AI画像認識が得意な、侵入検知、人流カウント、予兆保全、外観検査システムなどで同製品を導入すれば、大きな費用対効果が期待できる。

柔軟なネットワーク構成を実現

『DX-U1220』には二つのGigabit LANポートが搭載されており、一方をカメラの映像やセンサー情報のネットワークに接続し、もう一方を上位の情報系ネットワークに接続して、異なるネットワーク階層を相互接続することが可能だ。

AI推論処理を現場側で行うことにより、ネットワークとサーバー側の負荷を軽減できることに加え、低レイテンシを実現できる。迅速な処理やリアルタイム性が求められる現場で活用して欲しい製品だ。

また、同製品は設置性にも優れている。標準添付されているL字取付け金具を使用することで、壁面やVESA(100mm)マウント対応の液晶ディスプレイの背面に設置することが可能だ。ほかにもDINレールアダプタも標準で添付されているので、35mm DINレールにも取り付けることができる。

対応する周囲温度環境も-20~60℃と幅広いので、生産ラインや倉庫など、幅広いシーンで利用することができる。同製品による、ものづくりの現場でのDX実現を、ぜひ提案していただきたい。

主な仕様

製品名 DX-U1220
型式 DX-U1220-3E0212
設置タイプ DINレールマウント; VESA 100 x 100; ウォールマウント
サポートOS Linux Ubuntu; SDK JetPack
プロセッサ (CPU) Carmel ARM v8.2 1.40GHz (6core)
コアシステム メモリ 8GB
RAS
GPU 384 CUDA Core (Volta); 48 Tensor Core
AI パフォーマンス 6 TFLOPS (FP16); 21 TOPS (INT8)
セキュリティ
インターフェイス ディスプレイ 1x HDMI
LAN 2x 1000BASE-T
ワイヤレス
オーディオ
I/O 4x USB3.2 Gen2; 1x USB2.0; 1x RS-232C/422A/485
メモリカード 1x Micro SD slot
拡張スロット 拡張バス 1x M.2 Key B (2230); 1x M.2 Key E (2230)
ドライブベイ
電源 入力電圧 12 ~ 24VDC
設置環境 使用周囲温度 -20 ~ 60°C (PCIeボード実装時 : -20 ~ 50°C) エアフロー 0.7m/s ※ 負荷状態によるディレーティングあり
保存周囲温度 -20 ~ 60°C
外形寸法(W×D×H) 191.2×92×43※取り付け金具部、突起物を含まず