『PX-S887』は、生産性に優れるA4カラーインクジェットプリンターだ。普通紙総印刷枚数30万ページ相当と、従来機比で2倍となる高耐久性を実現しており、業務上の膨大なプリントニーズに応えてくれる。

印刷速度も高速で、ノズルの高密度化とヘッドの進化により、カラーモノクロともに毎分約25枚を実現。ファーストプリントもカラーで約5.3秒、モノクロは約4.8秒と速い。そのため、対面業務でもスピーディーな対応が可能となっている。

その一方で、病院や夜間利用などの静音性が求められる利用シーンでも快適に使えるよう、動作音低減モードを搭載。印刷速度との兼ね合いで動作音を調整できる仕様となっているので、業務や環境に合わせて選択できる。

なお、A4用紙1枚当たりの出力コストは、カラーで約8.7円、モノクロで約2.7円。2011年12月発売の同社製カラーページ複合機『LP-M720F』と比較すると、年間で約6.7万円ものコスト削減が可能となっている（A4カラー文書を1カ月当たり1,000枚プリントした場合を想定して算出）。

プリントヘッドのドット抜けを印刷ジョブごとに自動的に検知し、画質を調整するノズル自己診断システムにより、プリントミスによる大量印刷時のムダを軽減できる効果も相まって、低ランニングコストを実現している。

標準の用紙カセットでも最大250枚という、給紙容量の高さも生産性に大きく貢献している。オプションのカセットを最大3段まで増設でき、最大で1,980枚の大量給紙が可能。交換・補充で手を止めることなく、スムーズに業務を進められるだろう。

対応用紙も幅広く、手差しトレイを使えば、垂れ幕や横断幕向けの長尺用紙にも印刷可能。最小幅64mmから対応しているので、小売業向けのB6ハーフサイズのプライスカードも容易に作成できる。

耐水性が高く濡れてもにじみにくい顔料インクは、搭載されたPrecisionCoreプリントヘッドにより、特に赤色の発色性が良い。専用紙はもちろん、普通紙でも明度・彩度高く際立った赤の印刷が可能だ。そのためPOPやメニュー表なども、彩り豊かに表現することができる。

『PX-S887』は、基本性能が高いうえに、たくさんの機能が搭載されている。膨大な印刷ニーズに応えられる製品だ。柔軟な運用ができる点も踏まえ、病院や小売店など幅広いお客様にぜひご提案いただきたい。