ネットワーク機器
Wi-Fi6の無線LAN環境を柔軟に構築できるアクセスポイント
アライドテレシス
AT-TQ6702 GEN2
掲載日:2023/01/10
次々に新技術が開発され実用化されていく、無線LAN環境の構築には終わりがない。しかし、古い規格を使い続けていては、業務に支障をきたしたり、ユーザーにストレスを与える事態を招いてしまったりする。とは言え、全てのネットワーク機器を更新するには、コストも手間もかかってしまう。優先順位を付けて、効率的で効果的なネットワーク機器の更新を行っていくためには、無線LAN環境を柔軟に構築できるアクセスポイントを活用したい。
2ラジオ搭載と8x8ストリーム
アライドテレシスの『AT-TQ6702 GEN2』は、2.4GHz帯と5GHz帯を同時に使用できる2ラジオ搭載で、8x8ストリームに対応した無線アクセスポイントだ。最大で4.8Gbpsの大容量・高速通信が可能となっている。
最新規格であるIEEE 802.11axに対応し、変調方式として1024QAMを採用したことで、同社従来モデル(4x4ストリーム)と比較して、約2倍の通信速度を実現している。
従来のOFDMと比べて機器の通信の順番待ちが発生しない、同時通信を実現するOFDMAに対応し、MU-MIMOにも対応したことで、複数クライアントが同時接続する場合でも、低遅延での通信が可能になっている。
また、従来のWPA2よりさらにセキュリティを向上したWPA3に対応。安心して大容量・高速通信ができる。
柔軟な構築を実現する機能を搭載
『AT-TQ6702 GEN2』はファームウェアがアップデートされ、より柔軟に無線LAN環境を構築するためのサポート機能が強化されている。
その一つが、有線ポートを活用することで、帯域幅をアップさせる機能だ。具体的には、装備する二つの有線LANポートがLACPに対応した点だ。
LACP(Link Aggregation Control Protocol)とは、対向するポート間でネゴシエーションを行い、「リンクアグリゲーショングループ(LAG)」を自動的に設定する機能だ。LACPによって設定されたリンクアグリゲーショングループは、論理的に1本のポートとして扱われるため、通信速度を向上させることが可能になる。
万が一、一つのポートに障害が発生しても、残りのポートで通信が継続できるため、ネットワークの信頼性も向上する。
さらに、スイッチなどの上位装置との接続において、スタティックLAGもしくはLACPを選択できるようになることで、上位ネットワークへの帯域幅を増やせるだけでなく、柔軟な接続構成を組むことができるようになった。
もう一つの機能として、無線LANアクセスポイントで安定した通信を実現するソリューション「AWC(Autonomous Wave Control)」の使用時における、MACフィルター設定数が3,000まで拡大された点が挙げられる。
アクセス可能な機器数が増えたことで、大規模ネットワークやIoT用途でも安心して使用することができるようになっている。
主な仕様
製品名 | AT-TQ6702 GEN2 | |
---|---|---|
データ通信速度※1 | IEEE 802.11b | 11/5.5/2/1Mbps自動切替 |
IEEE 802.11a/g | 54/48/36/24/18/12/9/6Mbps自動切替 | |
IEEE 802.11n(2.4GHz) | 最大800Mbps※2 | |
IEEE 802.11n(5GHz) | 最大600Mbps | |
IEEE 802.11ac(5GHz) | 最大3466Mbps | |
IEEE 802.11ax(2.4GHz) | 最大1147Mbps | |
IEEE 802.11ax(5GHz) | 最大4803Mbps | |
ポート | 100/1000/2.5G/5GBASE-T(PoE-IN、RJ-45コネクター)×2 オートネゴシエーション、MDI/MDI-X自動認識 |
|
定格入力電圧 | AC100-240V | |
入力電圧範囲 | AC90-264V | |
定格周波数 | 50/60Hz | |
定格入力電流 | 0.60A | |
平均消費電力 | 19W(最大24W) | |
外形寸法(W×D×H) | 200×240×45mm ※突起部含まず | |
質量 | 1.2kg ※ブラケット含まず |
※1 表示の数値は、無線LAN規格上の最大値であり、実際のデータ転送速度を示すものではありません。
※2 IEEE 802.11nで情報変調方式256QAM使用時の値です。なお、800Mbpsで通信する場合は、無線クライアントが256QAMに対応している必要があります。