アイ・オー・データ機器の『LCD-CF161XDB-MT-AG』は、15.6型で10点マルチタッチに対応したモバイルディスプレイだ。本体寸法は幅約355mm、奥行き約224mm、高さ約13mm。高さのうち最薄部は約6mmで、質量は約880gだ。スタンド付きなので自立させることができる。

モバイルディスプレイを選択する際のポイントの一つは薄さや質量だが、モバイル性を考えると、画面の強度もチェックしておきたい。

JIS規格で、6Bから9Hまでの17段階の範囲がある鉛筆硬度というものがあるが、同製品は硬度ガラス製保護フィルターを搭載することで、表面硬度7Hを実現している。そのため、指で押したときの傷から液晶画面を保護し、タッチ操作も安心だ。

新型コロナウイルスの流行は、社会の抗菌・抗ウイルスへの考え方を変えることになった。今後もその傾向は変わることがないだろう。タッチパネルについてもそれは同様だ。

同製品は、SIAA取得済みの光触媒コーティング材「ナノディフェンダーAg＋」が塗布されているモデル。アルコール除菌に比べ、酸化チタン光触媒コーティングは持続力がとても高く、光がある限り常に光触媒作用を発揮する。そのため、ユーザーが多数になる案内サービスや客先での説明に使用する際にも、安心して利用できる。

『LCD-CF161XDB-MT-AG』には、静電容量方式タッチセンサーが採用されている。

そのため10点マルチタッチに対応し、スクロールや拡大・縮小、回転をはじめとして、さまざまな操作をスムーズに行うことができる。光学式のように埃などによる誤作動もないので、大量の資料を閲覧したり、プレゼンテーションに使用したりと、軽いタッチ操作で軽快に動かせる。

例えば、ノートPCの画面では入力作業を行い、モバイルディスプレイには参考資料を表示させれば、効率的に資料を作成できる。プレゼンテーションではタッチ操作しながら説明できるので、操作のたびにノートPCに視線を移す必要がない。今後、増加すると予想される対面での商談などで威力を発揮するだろう。

視野角も上下左右170°と、広視野角なADSパネルが採用されているので、複数人で画面を見ても見づらいことはない。各種ゲーム機との動作も確認済みなので、ゲームショウなどのイベントやデモンストレーション用のモバイルディスプレイとしても活用できる。