バックアップ・データ保護

ランサムウェア対策に有効なバックアップ用ストレージ

Arcserve Japan
Arcserve OneXafe HDD返却不要オプション

掲載日:2023/04/18

ランサムウェア対策に有効なバックアップ用ストレージ

企業の規模に関わらず、ランサムウェアの被害が拡大している。侵入経路もVPN経由が多く、従来の対策だけでは安心できないのが実情だ。さらに攻撃は一層巧妙化し、バックアップデータが先に狙われる例が増えているという。ランサムウェアの攻撃を受けても、バックアップがあるから安心、という訳にはいかなくなっている。そこで導入したいのが「3-2-1-1」ルールという新しいバックアップのコンセプトだ。

「3-2-1-1」ルールに対応

Arcserve Japanの『Arcserve OneXafe(ワンセーフ)HDD返却不要オプション』はバックアップ専用NASだ。新しいバックアップのコンセプトである「3-2-1-1」ルールに対応している。

これは従来の三つのデータの冗長化、二つのメディアに保管、一つは別の場所に保管という「3-2-1」ルールに、「一つは不変ストレージに格納する」を加えたルールだ。

不変(イミュータブル)ストレージとは、データを変更不可能にして削除や変更、暗号化を阻止してデータを保護できるストレージだ。

同製品では、定期的にスナップショットを取得することで、ランサムウェアや不正アクセスによってバックアップデータが改ざんされたり、削除されたりしても、正常時の状態に復旧することを可能にしている。

「3-2-1-1」ルールを実現するためにはクラウドストレージやテープメディアを利用する方法もあるが、LAN内に設置できる同製品であれば、コストや手間を抑えながら安全なバックアップを行える。

自社ポリシーでHDDを処理可能

『Arcserve OneXafe』では、一つのデータブロックを三つのHDDに書き込む方式が採用されている。同時に二つのHDDに障害が発生しても、データが失われない設計になっている。

また「HDD返却不要オプション」が付いているため、万一、障害が発生してHDDを交換した場合でも、交換したHDDはユーザーが自由に処分することが可能だ。

廃棄HDDのセキュリティ確保への関心が高まる中、自社のセキュリティポリシーに基づいて廃棄HDDを取り扱うことができるのは、情報セキュリティ強化にもつながる。

「Arcserve」シリーズでは、バックアップソフトウェアや各種サービスも提供されている。同製品と併せてランサムウェア対策のソリューションとしてぜひ提案していただきたい。

主な仕様

製品名 Arcserve OneXafe
Technical Specifications 4512-96 4512-144 4512-216
ハード ディスク ドライブ
(HDD)構成
12 TB
(SAS, 7200 rpm)
×8
18 TB
(SAS, 7200 rpm)
×8
18 TB
(SAS, 7200 rpm)
×12
実効容量 / Raw 容量※1 32 TB / 96 TB 48 TB / 144 TB 72 TB / 216 TB
電源 リダンダント 750 W ホットプラグ(1+1), 電源定格:100-240V, 10A/5A, 50-60HZ
重量 35.4 kg 35.4 kg 40.8 kg
外形寸法(W×D×H) 482 x 86.8 x 715.5 mm, 2U
動作環境 10℃ - 35℃(ただし、結露なきこと)
冷却 可変速ファン x6
ファイル サービス プロトコル SMB (2.0, 2.1, 3.0), NFS v3
イーサネット ポート 4 x 10 GbE BASE-T(RJ45) または 4 x 10 GbE SFP+
USB ポート 2 x USB 3.0 (前面)
遠隔電源管理 iDRAC 1GbE ポート
電磁環境適合性 FCC Class A, EN 55022 Class A, EN 61000-3-2/-3- 3, CISPR 22 Class A

※1 Raw 容量は HDD の合計容量です。OneXafe は三つの HDDに同一ブロックを書き込むので、実効容量は Raw 容量の 1/3 になります。

※ 表中の 1 TBは 1,000,000,000,000 バイトを表します。