プレゼン・会議用機器
リアルに伝わるWeb会議を実現する遠隔会議システム
ヤマハ CS-800
掲載日:2023/06/06
新型コロナウイルスの流行によって、Web会議やビデオ会議に参加する機会が増えた人は多いだろう。では、Web会議の普及によって、会議の回数は増加したのだろうか?一つ言えることは、参加メンバーの移動について考慮する必要がないので、会議を開催するハードルは確実に低下したということだ。自席やオフィスのオープンスペースから参加できるWeb会議で重要になるのは、コミュニケーションの質に直結する、映像や音声の品質ではないだろうか。
言葉、しぐさ、表情をリアルに
ヤマハの『CS-800』は、マイク、スピーカー、カメラ、映像出力を内蔵した一体型ビデオサンドバーだ。ヤマハの音の技術と映像&AIが融合した、同社独自の通話音声ソリューション「SoundCap Eye」を搭載している。
カメラの画像情報を活用することで話者を特定し、新開発のビームフォーミングマイク「Hexa-Microphone」が話者の声にフォーカスして集音するため、オープンスペースなどの雑音が多い場所でも、クリアな音声で会議を行える。
また、視野角120°の広角レンズ4Kカメラが通話先の相手が見るべき場所を自動判定し、その場所が話者に分かるよう自動でズームする「スマートフレーミング機能」を搭載しており、話者のしぐさや表情などもリアルに伝えることが可能だ。
クリアな音声に加え、話者のしぐさや表情まで読み取れるので、発言意図が伝わる円滑なコミュニケーションを実現する。より深いコミュニケーションを図れるため、Web会議の質を大きく向上させることができるだろう。
一体型なのですぐに開始できる
『CS-800』はマイク、スピーカー、カメラ、映像出力が一体になっている。そのため、Web会議を始める際に機器を準備する手間がかからないことに加え、準備が面倒だというWeb会議開催の心理的なハードルを、大きく下げてくれるというメリットもある。
PCとの接続はUSBケーブル1本で済み、外部ディスプレイを使用する場合は本体のHDMI端末を利用する。シンプルだ。
また、ユーザーが近付くと、ディスプレイを含めて自動的に起動する「オートウェイクアップ機能」が搭載されているので、会議スペースに同製品を常設する場合には、Web会議の開催がさらに簡単になる。
なお、同製品は中規模会議室までの利用が可能だが、「スマートフレーミング機能」を利用する場合には、小規模な会議室が推奨されている。
同製品の導入による、質の高いWeb会議の実現をぜひ提案していただきたい。
主な仕様
製品名 | ビデオサウンドバー CS-800 | 総合 | 外部インターフェイス | USB Type-C(USB 2.0/3.2 Gen 1, DisplayLink)、HDMI、Bluetooth、Wi-Fi network(IEEE 802.11b/g/n)※1 |
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最大消費電力 | 42.0W | |
電源 | AC100-240V(50/60Hz) | |
電波障害規格 | VCCI class A | |
動作環境条件 | 温度:0~40℃、湿度:20~85%(結露しないこと) | |
保管環境条件 | 温度:-20℃〜60℃、湿度:20~85%(結露しないこと) | |
対応OS | Windows 11、Windows 10、macOS 12、macOS 11、macOS 10.15、Chrome OS | |
Bluetooth | バージョン 5.0, 対応プロファイル: HFP(1.7), A2DP, AVRCP, BLE, 対応コーデック: CVSD, SBC, mSBC, 無線出⼒: Class 1, 最⼤通信距離: 10m(障害物がない場合), 無線周波数(動作周波数): 2,402 to 2,480 MHz, 最⼤出⼒電⼒: 0.05 mW/MHz | |
ユーザーインターフェイス | リモコン、OSD(オン・スクリーン・ディスプレイ)メニュー、⼈検出(オートウェイクアップ)、ヤマハ CSマネジャー(GUI設定) | |
オーディオ | マイク | Hexa-microphone(MEMS x 6) |
収音範囲 | 前⽅110°の⾳声を収⾳、最⼤距離: 6.0m(フェイスフォーカスビームフォーミング無効時)/ 3.0m(フェイ スフォーカスビームフォーミング有効時) | |
スピーカー | フルレンジスピーカー x 1 | |
音量 | 90dBSPL(1m) | |
周波数帯域 | スピーカー:100Hz – 20kHz、マイク:100Hz – 16kHz | |
信号処理 | 適応型エコーキャンセラー、ノイズリダクション、⾃動話者追尾、オートゲインコントロール、オートルームEQ、残響抑圧、SoundCap Eye(フェイスフォーカスビームフォーミング, マイク⾃動ミュート, スピ ーカー⾳量⾃動調整) | |
カメラ&ビデオ | 視野角 | 120°(対角視野角)、110°(水平視野角) |
カメラセンサー | CMOS 8M ピクセル(4K) | |
解像度 | 3,840 x 2,160, 2,560 x 1,440, 1,920 x 1,080, 1,280 x 720, 640 x 360 ※ 3,840×2,160、2,560×1,440の利用には別途USB3.0以上のケーブル(CBL-L10AC、CBL-L25AC)が必要です。 | |
焦点距離 | 0.5 m 〜 ∞ | |
フレームレート | 6 fps, 7.5 fps, 10 fps, 15 fps, 30 fps | |
対応ビデオコーデック | YUY2, MJPEG, NV12 | |
フレームコントロール | スマートフレーミングまたはマニュアルパンチルトズーム(PTZ), 2x 任意設定プリセット、最⼤ズーム倍率: 5.0倍、⼈検出最⼤距離: 4.5m | |
ビデオ信号処理 | ⾃動ホワイトバランス、⾃動露出補正、ノイズリダクション | |
外形寸法(W×D×H) | 62× 90 ×70mm | |
質量 | 1.7kg |
※1 Wi-Fi network は設定用で、通話機能には利用できません。