プレゼン・会議用機器
音声をとらえてクリアに収音！快適な通話ができる会議システム
ヤマハ CS-500
掲載日：2023/06/20
リモート会議の機会が拡大するに伴い、その会場も、オープンスペースなど会議室以外の多様な空間で行われるケースが増加している。こうした周囲の声や雑音が多い場での会議に役立つのが、ヤマハのビデオコラボレーションシステム『CS-500』だ。新開発の「Hexa-Microphone」技術が、参加者の声をとらえて収音し、安定かつ高品質な通話体験を提供する。
騒がしい場所でもクリアな通話
『CS-500』は、マイクとカメラが一体となったビデオコラボレーションシステムだ。スピーカー付きディスプレイとHDMI接続することで、ビデオ会議システムとして機能する。
大きな特長は、会議室に限らずオープンスペースでも快適なリモート会議が行える、高い機能。その一つが、会議参加者の音声にフォーカスしてクリアに収音する、初搭載の「SoundCap Eye」だ。
これは、ヤマハ独自の音声解析技術とカメラの映像解析技術に、AI技術を掛け合わせた新技術。映像を解析して会議参加者の顔の位置を常に追跡するAI搭載の広視野角4Kカメラや、発話者の口元をピンポイントにとらえて収音できるHexa-Microphone（ヘキサマイク）から構成されている。
こうした機能を基に、システムは、話者以外の方向から来る雑音を抑圧したり、周囲の雑音を自動で学習し、最適なスピーカー音量に自動で設定したりするなど、通話の音量や品質を最適化。騒がしい環境下でもクリアな音声を通信先に届けてくれる。
AIは話者が目立つ演出も
AIカメラは、話者追尾機能との組み合わせで話者の表情を自動でズームする、スマートフレーミング機能も搭載している。これにより、システムは通信相手が見たい話者・参加者の表情に自動でフォーカスし、スムーズなコミュニケーションに貢献してくれる。
フォーカスの対象は、全参加者（Group）かメインのプレゼンター（Speaker）、任意の参加者1人（Individual）に絞ることができる三つのモードを搭載しており、選択可能。状況に合わせた演出も可能にしている。
ただし、スマートフレーミング利用時の⼈検出最⼤距離は4.5mまでとなる。この点は留意しておきたい。
本体とモニターPCと接続するだけで使用でき、参加者の検出も自動で実行、直感的な操作を可能とする両面リモコンなど、ユーザビリティも秀逸。また、さまざまなシーンに合わせて利用できる、インストールオプションも取りそろえられている。
手軽に場所を選ばずリモート会議を行えるシステムとして、ぜひお客様にご提案いただきたい。
主な仕様
| 製品名 | ビデオコラボレーションシステム CS-500 | 総合 | 外部インターフェイス | USB Type-C（USB 2.0/3.2 Gen 1, DisplayLink）、HDMI、3.5 mm ステレオ端⼦、Bluetooth、Wi-Fi network（IEEE 802.11b/g/n）※1 |
|---|---|---|
| 最大消費電力 | 15.0W | |
| 電源 | AC100-240V（50/60Hz） | |
| 電波障害規格 | VCCI class A | |
| 動作環境条件 | 温度：0～40℃、湿度：20～85%（結露しないこと） | |
| 保管環境条件 | 温度：-20℃〜60℃、湿度：20～85%（結露しないこと） | |
| 対応OS | Windows 11、Windows 10、macOS 12、macOS 11、macOS 10.15、Chrome OS | |
| Bluetooth | バージョン 5.0, 対応プロファイル: HFP（1.7）, A2DP, AVRCP, BLE, 対応コーデック: CVSD, SBC, mSBC, 無線出⼒: Class 1, 最⼤通信距離: 10m（障害物がない場合）, 無線周波数（動作周波数）: 2,402 to 2,480 MHz, 最⼤出⼒電⼒: 0.05 mW/MHz | |
| ユーザーインターフェイス | リモコン、OSD（オン・スクリーン・ディスプレイ）メニュー、⼈検出（オートウェイクアップ）、ヤマハ CSマネジャー（GUI設定） | |
| オーディオ | マイク | Hexa-microphone（MEMS x 6） |
| 収音範囲 | 前⽅110°の⾳声を収⾳、最⼤距離: 6.0m（フェイスフォーカスビームフォーミング無効時）/ 3.0m（フェイ スフォーカスビームフォーミング有効時） | |
| 周波数帯域 | マイク：100Hz – 16kHz | |
| 信号処理 | 適応型エコーキャンセラー、ノイズリダクション、⾃動話者追尾、オートゲインコントロール、オートルームEQ、残響抑圧、SoundCap Eye（フェイスフォーカスビームフォーミング, マイク⾃動ミュート, スピ ーカー⾳量⾃動調整） | |
| カメラ&ビデオ | 視野角 | 120°（対角視野角）、110°（水平視野角） |
| カメラセンサー | CMOS 8M ピクセル（4K） | |
| 解像度 | 3840 x 2160, 2560 x 1440, 1920 x 1080, 1280 x 720, 640 x 360 ※ 3840×2160、2560×1440の利用には別途USB3.0以上のケーブル（CBL-L10AC、CBL-L25AC）が必要です。 | |
| 焦点距離 | 0.5 m 〜 ∞ | |
| フレームレート | 6 fps, 7.5 fps, 10 fps, 15 fps, 30 fps | |
| 対応ビデオコーデック | YUY2, MJPEG, NV12 | |
| フレームコントロール | スマートフレーミングまたはマニュアルパンチルトズーム（PTZ）, 2x 任意設定プリセット、最⼤ズーム倍率: 5.0倍、⼈検出最⼤距離: 4.5m | |
| ビデオ信号処理 | ⾃動ホワイトバランス、⾃動露出補正、ノイズリダクション | |
| 外形寸法（W×D×H） | 261× 76 ×51 mm | |
| 質量 | 0.6kg | |
※1 Wi-Fi network は設定用で、通話機能には利用できません。