産業用機器

AI推論に最適な産業用エッジAIコンピューター

コンテック
DX-U2200

掲載日:2023/09/26

AI推論に最適な産業用エッジAIコンピューター

IoTを活用するためには、高速で安定したネットワークの構築に加えて、現場の端末側でデータ処理を行うエッジコンピューティングも、重要なポイントになる。特に画像データの検査など、大容量データを遅延なく処理する場合などは、エッジコンピューターの利用が不可欠だ。画像検査や予兆保全などに使用するエッジコンピューターにAI推論処理機能が搭載されていれば、トラフィックを抑えながら、高度な自動判断機能を利用できる。

Jetson Orin NX 搭載

コンテックの『DX-U2200』は、NVIDIA Jetson Orinモジュールを搭載した産業用エッジAIコンピューターだ。

同社の従来のシリーズに搭載されているJetson Xavier NXモジュールと比較して、Jetson Orin NXでは、約5倍のディープラーニング性能を実現している。

なお、本製品を含む同社の「DX-U2000シリーズ」には、Jetson Orin Nanoモジュールを搭載したモデル「DX-U2100」も用意されている。

256GB/512GB/1TBのNVMeストレージを標準搭載しており、大容量ストレージのニーズにも対応している。さらに同製品は、ファンレス設計ながら-20~60℃の周囲温度環境に対応しているので、さまざまな環境で使用できる。

加えて設置性にも優れており、同梱のL字取付け金具によって、壁面やVESA(100mm)マウント対応の液晶ディスプレイの背面に設置できる。DINレールアダプターも同梱されているので、35mm DINレールにも取付け可能だ。

充実した通信機能

『DX-U2200』は、通信機能とインターフェイスも充実している。

通信では、日本国内の電波法に対応したLTE SIMフリー通信モジュールを搭載したモデルがラインアップされているので、4G LTE Cat.4通信が可能。

また、四つのGigabit LANポートを搭載しているので、カメラからの映像取得と上位情報系ネットワークといった異なるネットワーク階層を相互接続することができる。

そのほかにもHDMI、USB×4、汎用I/O、シリアルポート、CANポート、RTCを搭載しているので、ニーズに合わせたインターフェイスを選択可能だ。

ソフトウェア環境では、開発者キットと同様にUbuntuがプレインストールされ、JetPack SDKが利用可能なので、開発者キットで作成したアプリケーションをそのまま実行できる。無線搭載モデルは、LTE SIMフリー通信モジュールを搭載しており、4G LTE 通信が可能だ。

画像データを用いたAI推論処理は、予兆保全や外観検査システム、AGV/AMR制御、侵入検知や人流カウントなど、多彩な分野で利用できる。DX推進のツールの一つとして、ぜひエッジAIの活用を提案していただきたい。

主な仕様

製品名 DX-U2200
設置タイプ DINレールマウント; VESA 100 x 100; ウォールマウント
サポートOS Linux Ubuntu; SDK JetPack
コアシステム プロセッサ (CPU) ARM Cortex-A78AE v8.2 2GHz (8コア); ARM Cortex-A78AE v8.2 2GHz (6コア)
CPU世代 (開発コード名)
CPUソケット
メモリー up to 16GB
RAS
GPU 1024 CUDA Core、32 Tensor Core
AI パフォーマンス 100 TOPS (INT8); 70 TOPS (INT8); -
セキュリティ
インターフェイス ディスプレイ 1x HDMI
LAN 4x 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T
ワイヤレス 4G LTE CAT4
オーディオ
I/O 2x USB3.2 Gen2 (USB3.1); 2x USB2.0; 1x RS-232C; 1x RS-485; 1x CAN
メモリカード
拡張スロット 拡張バス
ドライブベイ
電源 入力電圧 10 ~ 30VDC
設置環境 使用周囲温度 -20 ~ 60°C エアフロー 0.7m/s
保存周囲温度 -20 ~ 60°C
適合規格・認証規格 CE; FCC Class A; TELEC; UKCA; VCCI Class A
外形寸法(W×D×H) 190×92×45※取り付け金具部、突起物を含まず
質量※取り付け金具を含まず DX-U2200-xMxxxx:約1.2kg
DX-U2200-4GxMxxxx:約1.3kg