NAS・ストレージ

イミュータブルストレージでランサムウェア攻撃に備える

Arcserve Japan
『Arcserve OneXafe 4500』シリーズ

掲載日:2023/11/21

イミュータブルストレージでランサムウェア攻撃に備える

独立行政法人 情報処理推進機構が2022年に発表した「2021年度 中小企業における情報セキュリティ対策に関する実態調査」報告書によると、約30%の企業が情報セキュリティ投資を行っていないと報告されている。しかし「中小企業は狙われにくい」と言われたのは、過去の話だ。最近は大企業のサプライチェーンに連なる中小企業が、大企業を攻撃するための入り口として、標的とされるケースが増加している。

「3-2-1-1」ルールに対応

Arcserve Japanの『Arcserve OneXafe(ワンセーフ) 4500』シリーズは、ランサムウェア攻撃からバックアップデータを保護するデータ保護ソリューションだ。新しいラインアップでは、32TB、53TB、80TBと3タイプの実効容量が用意されている。

従来、バックアップは「3-2-1」ルールが有効とされてきた。本番データに加え二つのコピーを用意し、2種類以上のメディアに使用、1カ所は遠隔地に保存することで、バックアップデータのセキュリティを確保するというものだ。

しかし、最近のランサムウェア攻撃では、バックアップデータが先に狙われるというケースが報告されている。

そこで活用したいのが、同製品が採用しているイミュータブル(不変)ストレージだ。これはストレージ上のデータの書き換えを防ぐ技術で、データの一つをイミュータブルストレージに保存することが推奨され、「3-2-1-1」ルールと呼ばれている。

さまざまなパターンで運用できる

『Arcserve OneXafe 4500』シリーズは、さまざまな運用ルールに合わせたバックアップが可能だ。

最も単純な運用は、同製品を、直接のバックアップストレージとして使用する方法だ。同製品は90秒おきに変更できないスナップショットを取得し、三つのディスクに自動的に保存することで、信頼性の高いバックアップを実現している。

また、バックアップデータのリプリケート先として使用したり、バックアップデータの保存先として使用したりすることも可能だ。そのほかにも、インラインや可変長の重複排除機能や圧縮機能などを搭載しているので、ストレージ容量を効率的に利用できる。

運用管理はクラウド、または仮想アプライアンスベースの管理コンソールで行えるので、オフサイトバックアップを管理する際も手間がかからない。

同製品を導入することにより、中小企業の盲点とも言うべき、バックアップによるセキリュティ対策を提案していただきたい。

主な仕様

製品名 Arcserve OneXafe (ワンセーフ) 4500シリーズ
技術仕様 4512-96 4512-160 4512-240
ハード ディスク ドライブ (HDD)構成 12 TB (SAS, 7200 rpm) ×8 20 TB (SAS, 7200 rpm) ×8 20 TB (SAS, 7200 rpm) ×12
実効容量 / Raw 容量※1 32 TB / 96 TB 53 TB / 160 TB 80 TB / 240 TB
電源 リダンダント 750 W ホットプラグ(1+1), 電源定格:100-240V, 10A/5A, 50-60HZ
重量 31.8 kg 31.8 kg 34.5 kg
外形寸法(W×D×H) 482 x 86.8 x 715.5 mm, 2U
動作環境 10℃ - 35℃(ただし、結露なきこと)
冷却 可変速ファン x6
ファイル サービス プロトコル SMB (2.0, 2.1, 3.0), NFS v3
イーサネット ポート 4 x 10 GbE BASE-T(RJ45) または 4 x 10 GbE SFP+
USB ポート 2 x USB 3.0 (前面)
遠隔電源管理 iDRAC 1GbE ポート

※1  Raw 容量は HDD の合計容量です。OneXafe は三つの HDDに同一ブロックを書き込むので、実効容量は Raw 容量の 1/3 になります。

※ 表中の 1 TBは 1,000,000,000,000 バイトを表します。