オフィス用品

風量が従来機の最大約5倍に向上した空気清浄機

シャープ
FP-S120

掲載日:2023/11/21

風量が従来機の最大約5倍に向上した空気清浄機

新型コロナウイルスの流行は、社会の衛生意識を変えたと言っても、決して言い過ぎではないだろう。新型コロナウイルスだけでなく、インフルエンザウイルスや花粉など、大気中には人間にとって好ましくない、さまざまな微小粒子が存在している。これらを除去できる空気清浄機の市場が拡大している。オフィス、飲食店や宿泊施設、医療機関や公共施設など、屋外から人が入ってくる空間では、今後、必須の設備になっていくだろう。

両面吸い込み構造で大風量を実現

シャープの『FP-S120』は、コンパクトな筐体ながらも12m3/分の大風量を実現した、プラズマクラスター空気清浄機だ。

同社従来モデルと比較して最大約5倍の大風量を実現したのが、「両面吸い込み構造」の採用だ。本体の両サイドに吸い込み口を設け、ファンの形状を変更することで、最大風量12m3/分を実現した。これは、1台で約53畳(87m2)までもカバーできる性能だ。

ファンの形状変更は、風量を増大させながらも、中運転時の風量5.5m³/分の運転音は37dBと、低騒音を実現している。図書館の中の騒音40 dBよりも静かとされる37dBなので、図書館はもちろん、医療機関や教育機関、宿泊施設など、静音性が求められる環境でも使用できる。

飲食店やホテルなどで使用すれば、騒音が雰囲気に影響を与えることなく空気を浄化することが可能なので、顧客満足度や付加価値の向上が期待できるだろう。

空気清浄性能も従来機の約5倍に

『FP-S120』は同社従来モデルと比較して、風量に加えて空気浄化性能も向上している。

運転開始30分後の比較では、同社従来モデルの約1/9※まで粒子残存率が低下している。人の出入りによって持ち込まれる花粉などがより短時間で除去されるので、人と微小粒子の接触時間を抑えることが可能だ。

集塵フィルターには、0.3μmの微小粒子を99.97%以上捕集する「静電HEPAフィルター」が採用されていて、花粉やPM2.5を効率的に除去する。

また、空気中に浮遊する有害物質の浄化に加えて、付着ウイルスや付着花粉アレル物質の作用抑制効果まである「プラズマクラスター25000」が搭載されているので、人間への微小粒子の影響を極力抑えることができる。

運用管理では、AIoTクラウドサービスに対応した「COCORO AIR」をチェックしておきたい。

アプリを通じて、曜日や時間ごとに運転モードを設定できるタイマー機能などが搭載されているので、出社時に電源を入れ、退社時に電源を切るといった手間をかけることなく、自動で運用できる。

同製品が作り出す清浄な空気が、ユーザーの空間満足度や付加価値を向上させることを提唱し、ぜひ本製品を提案していただきたい。

※FU-S50(2023年度機種)の「自動」運転(最小風量)時との比較。30分後の微小粒子の残存率を比較。FU-S50:58.2%、FP-S120:6.7%。FU-S50の「自動」運転において、微小粒子が捕集できないわけではありません。

主な仕様

型番 FP-S120
基本仕様
浄化方式 「プラズマクラスター25000」空中浄化&フィルター浄化
プラズマクラスター適用床面積(目安)※1 約24畳(約40m²)
待機時消費電力(W) 約1.4
電源コード長さ(m) 約2.0
フィルター 静電HEPAフィルター(交換目安:約10年)
ダブル脱臭フィルター(交換目安:約10年)
抗菌・防カビホコリブロックプレフィルター※2
独自気流 スピード循環気流
センサー ホコリ / ニオイ / 湿度 / 温度 / 照度
モニター 微小粒子 / ハウスダスト / ニオイ / PM2.5濃度デジタル表示(目安)/ きれいモニター / デジタル温度・湿度・電気代
外形寸法(W×D×H) 333×330×578mm
質量(kg) 約11
空気清浄
清浄時間※3 8畳 / 6分
空気清浄適用床面積(目安)※3 ~53畳(87m²)
モード 静音
風量(m³/分) 12 5.5 2.1
消費電力(W)(50/60Hz)※4 73 14 4.7(4.4)
1時間あたりの電気代(円)※4 約2.3 約0.43 約0.15
(約0.14)
運転音(dB) 54 37 20

※1 商品を壁際に置いて、「強」運転時に部屋中央(床上1.2m)で25,000個/cm³のイオンが測定できる床面積の広さです。

※2 <抗菌>●試験機関:(一財)ボーケン品質評価機構/SGS●試験方法:JIS Z 2801フィルム密着法。●抗菌方法:後ろパネルネットに抗菌剤を含浸。●対象:後ろパネルネットに付着した菌。■試験結果:99%以上抗菌。
<防カビ>●試験機関:(一財)ボーケン品質評価機構●試験方法:JIS Z 2911 カビ抵抗性試験。●防カビ方法:後ろパネルネットに防カビ剤を含浸。●対象:後ろパネルネットに付着したカビ菌。
■試験結果:菌糸の発育が認められない。

※3 清浄時間算出条件について /〈適用床面積とは〉日本電機工業会規格(JEM1467)にて規定されている項目で、自然換気回数1(1回/時間)の条件において、粉じん濃度1.25mg/m³の空気の汚れを30分でビル衛生管理法に定める0.15mg/m³まで清浄できる部屋の大きさを基準として定めている。〈各畳数での清浄時間の算出〉上記規定により、各畳数での粉じん濃度を1.25mg/m³から0.15mg/m³、すなわち初期濃度の12%の粉じんになるまでの時間を算出している。

※4 ( )内はモニターランプ切時。電力料金目安単価31円/kWh(税込)[2022年7月改定](家電公取協調べ)で算出。