キヤノンの『LBP122』と『LBP121』は、同社のビジネス向けレーザープリンター「Satera」シリーズに新たにラインアップされた、A4モノクロレーザービームプリンターだ。基本性能は同等だが、『LBP122』は無線LANに対応している点が異なる。

筐体は、受付や小規模事務所などに設置しやすい、スタイリッシュでコンパクトな設計が採用されている。幅356mm、奥行き283mm、高さ213mmとA3サイズ以下の設置面積は、一般のオフィスで使用する場合でもスペースを有効活用できる。

本体前面には1.8インチ、5行表示の液晶パネルが搭載されており、トナー残量やエラー状況の確認など、さまざまな各種操作をサポートしてくれる。

印刷速度は片面毎分29枚で、両面印刷の場合でも毎分18.5ページの高速印刷を実現している。定着器を瞬時に加熱する「オンデマンド定着方式」を採用しているため、スリープ状態からでもプリンターが素早く立ち上がり、出力を開始する。

ファーストプリント時間も5.4秒なので、急な出力にもスピーディーに対応。受付業務などで使用する場合には、待ち時間の短縮になり顧客満足度の向上が期待できる。

『LBP122』と『LBP121』には、外部ネットワークからの脅威、情報漏洩、データの安全性に対する国際基準のセキュリティ機能が搭載されている。

「改ざん検知」は、本体の起動時および稼働時に、プログラムが改ざんされていないかを検証し、安全性を確認して起動を行う機能。万が一プログラムの改ざんを検知した場合は、本体の起動を停止することで、不正プログラムの動作による被害を未然に防止する。

また、暗号化通信プロトコルTLS（Transport Layer Security）のバージョン「TLS1.3」に対応。ネットワークのセキュリティを強化し、通信パフォーマンスを向上させる。

本製品には「セキュリティ設定ナビ」が搭載されていて、画面のナビゲーションに従うだけで、使用している環境に適したセキュリティ設定と設定方法を案内してくれる。そのため、専門知識がなくても容易に設定することが可能だ。

コンパクトなうえに多機能で安全な本製品。多様な働き方に適切なプリンターとして、ぜひ提案していただきたい。