『AT-IE220-10GHX』は、2基のSFP/SFP+スロットをアップリンクに、8基の10/100/1000BASE-Tポートをダウンリンクに搭載した、産業用ネットワークスイッチだ。アップリンクは10G対応で、無線LANアクセスポイントや監視カメラの通信がボトルネックになることなく上位機器にデータを転送し、高速・大容量通信を実現する。

産業用製品だけに、DINレールと壁面への設置やDC電源に対応。IEC 60028-2の衝撃・振動・落下試験をクリアする耐久性も備えている。さらに、動作温度は-40度から75度までと広範囲で、工場や倉庫などの過酷な環境でも安心して利用できる。

加えて、電源入力は2系統に対応しており、冗長化が可能。ポート、LED、アラーム出力端子、DCソケットを前面に集約することで、DINレール取り付け後の作業性を確保するなど、産業用途に適した構造になっている。

ネットワーク機器へLANケーブルで給電できる「PoE++」に対応している点も大きな特長だ。給電量は1ポートあたり最大90Wで、装置全体では240W。次世代無線LANアクセスポイントや屋外向け4K対応IPカメラ、スマート照明や産業用ボックスPCなど、高性能のIoT機器への大容量給電が可能となっている。

直感的に操作できる日本語Web GUIのサポートなど、管理の容易さもメリットの一つ。

独自のネットワーク仮想化機能「Autonomous Management Framework Plus」もあり、対応するスイッチやルーターを仮想的な1台の機器として統合管理することも可能だ。管理下の機器に対し、ファームウェアの一括アップグレードや設定変更、一括バックアップを行え、管理者の負担を軽減できる。なお、AMF Plusは管理するマスターと管理されるメンバーがあり、本製品はAMF Plusメンバーに対応している。

産業シーンに適した設計がなされた『AT-IE220-10GHX』や10/100/1000BASE-Tポートが４基の『AT-IE220-6GHX』も同時発売されている。製造業のIoT化を図るお客様に、ぜひご提案いただきたい。