オムロンソーシアルソリューションズの『SC22』は、ギガビットイーサネットに対応した無停電電源装置（UPS）用のネットワークカードだ。

同製品により、ネットワークを経由して、さまざまなUPS制御が可能になっている。即時またはスケジュールによるシャットダウンや起動を行えることに加え、自動シャットダウンソフトを併用することにより、PCの自動シャットダウンが可能だ。

シャットダウンソフトをインストールできないアプライアンスサーバーなどでも、スクリプトシャットダウン機能を使用することで、簡単にシャットダウンすることができる。

また、死活監視機能のほか、UPSが検知している入力出力電源（電圧、周波数）、バッテリー状態、接続容量などの情報を取得でき、異常を検知できるので、UPSと接続されている機器をモニターすることが可能だ。

そのほか、ログ機能も搭載されているので、不具合が発生した場合には、1次切り分けなどの原因究明にも利用できる。

『SC22』は、産業用イーサネット通信プロトコルや、SNMPによるUPSのネットワーク管理が可能だ。

分散している機器や設備を、中央制御室から一元的に監視・制御・管理するためのシステム「SCADA」や、サーバーやネットワーク機器などをネットワーク経由により監視、制御するための「SNMPマネージャ」、産業用イーサネット通信プロトコル（Modbus TCP）を使用するネットワーク環境で使用することができる。

働き方改革や人手不足対応などで、ものづくりの現場の自動化・ネットワーク化が急速に進む中、UPSにネットワークカードを導入することで、産業用イーサネットにUPSを接続できるようになり、自動化・ネットワーク化の推進をサポートできる。

また同製品は、無線LANアダプタ（TP-Link製 TL-WN725N、TL-WN823N）を接続することで、無線LANによるアクセスが可能になる。

産業用ネットワークの構築でも、無線LANの活用が広がっている。ネットワーク構築の自由度の高い同製品を、ものづくりのDXを実現するツールの一つとして提案していただきたい。