ネットワーク機器
Wi-Fi 6や高速通信の運用に最適な10ギガビット対応スイッチ
ヤマハ
SWX2220P-18NT
掲載日:2024/01/23
コンテンツの大容量化や、高度なコミュニケーションツールの普及などによる通信量の増加に伴い、高速な無線LANや有線LANポートの採用が進んでいる。ヤマハの『SWX2220P-18NT』は、こうしたトレンドに対応したスマートL2スイッチだ。2.5ギガビットのLANポートと、10ギガビット/マルチギガビット対応のLANポートを備えており、高速な通信機器のパフォーマンスを最大限に発揮できる。
全ポートが2.5ギガビット対応
『SWX2220P-18NT』は、高速なネットワーク機器の収容に適したネットワークスイッチだ。2.5ギガビット対応のLANポートを12基、10ギガビット/マルチギガビット対応のポートを4基、SFP+スロットを2基搭載している。
加えて、2.5ギガビット以上の速度で通信可能な16個全てのLANポートがPoE+(IEEE802.3at)による給電に対応。1ポートあたり30W、装置全体で247Wの給電が可能となっている。
このため、Wi-Fi 6/6E対応の無線LANアクセスポイントのように、速度やPoE給電が求められる機器のパフォーマンスを最大限に発揮できる。
マルチギガビット対応のため、有線LAN環境の高速化を低コストで行える点も大きなメリットだ。既設のカテゴリー5eやカテゴリー6ケーブルをそのまま利用できるので、LANケーブルの張り替え工事を行うことなく、従来の1ギガビット環境を2.5/5ギガビットの高速環境に置き換えられる。
さらに、10ギガビット対応ポートをアップリンクに利用し、上位のネットワーク機器とのボトルネックを低減することも可能となっている。
管理負荷を抑える機能も豊富
Web会議アプリケーションを指定するだけでQoSを設定できるなど、設定や管理に関する機能も従来機から強化されている。さらにDHCPスヌーピングやACLの宛先指定、L4ポート指定に対応するなど、セキュリティ面も強化されている。
「LLDP自動設定機能」により、同社製の無線LANアクセスポイントとの連携にも対応。接続するだけで相互の機器が認識され、アクセスポイントの自動死活監視を実現できる。
加えて、接続機器全体の状態を可視化できる「LANマップ」での管理にも対応。保守・運用業務の負荷を大幅に軽減できる製品と言える。SFP+スロット数を含めた総ポート数が26基の『SWX2220P-26NT』も同時に発売されているので、お客様のニーズに合わせてご提案いただきたい。
主な仕様
製品名 | SWX2220P-18NT | |
---|---|---|
インターフェイス | LANポート数 | 12 (2.5G/1G/100M)(※4)、 4 (10G/5G/2.5G/1G/100M)(※2) |
SFPスロット数 | ― | |
SFP+スロット数 | 2 | |
microSDスロット | ― | |
オートネゴシエーション | 〇 | |
Auto MDI/MDI-X | 〇 | |
PoE | PoE給電可能ポート | 16(ポート1~16、 IEEE802.3at 準拠) |
給電方式 | Alternative A (データ線 1、 2、 3、 6) | |
Continuous PoE | 〇 | |
最大給電能力(1 ポートあたり) | 30W | |
最大給電能力(装置全体) | 247W | |
性能 | スイッチング容量 | 180Gbit/s |
転送能力※3 | 133.93Mpps | |
レイテンシー※4 | 1.3μs/4.1μs/6.2μs/3.4μs/15.9μs(10G/5G/2.5G/1G/100M) | |
最大MACアドレス登録数 | 16,384 | |
リンクアグリゲーション | スタティック設定、 LACP (IEEE 802.3ad) | |
制御 | ACL | IPv4 ACL、 IPv6 ACL、 MAC ACL |
QoS | 送信キュー割当て(CoS、 DSCP、 ポート優先度)、 リマーキング(CoS、 DSCP)、 スケジューリング(WRR、 SP) | |
フロー制御 | IEEE 802.3x(全二重)、 HOLブロッキング防止 | |
ストーム制御 | 〇 | |
管理/設定 | 管理プロトコル | SNMP(v1/v2c/v3/Private MIB) |
セキュリティ、 認証機能 | ポート認証(IEEE 802.1X認証)、ダイナミックVLAN | |
プログラム管理 | TFTPによる更新、 Web GUIによる更新 | |
ロギング機能 | メモリーに蓄積、 SYSLOGでの出力、 定期的なログのバックアップ機能、 L2MSマネージャー※5 へのイベント出力 | |
ログ記憶容量 | 最大1、500行 | |
サポート機能 | ポートミラーリング、 ポートシャットダウン、 リンクスピードダウンシフト、 パケットカウンタ、 省電力モード(IEEE 802.3az EEE)、 DHCPクライアント、 時刻管理(手動設定、 SNTP)、 スケジュール機能、 ケーブル診断機能、 端末監視機能、 LLDP自動設定機能、 パフォーマンス観測機能 | |
ハードウェア | 状態表示インジケーター(前面) | POWER、 LED MODE、 LAN(LED MODEボタンによりLINK/ACT、 STATUS設定を切替えて表示) |
動作環境条件 | 周囲温度 0〜50℃、 周囲湿度 15〜80%(結露しないこと) | |
電源 | AC100~240V(50/60Hz)※6、 電源内蔵(電源スイッチなし)、 電源インレット(3極コネクター、 C14タイプ) | |
最大消費電力(皮相電力)、 最大消費電流、発熱量 |
321 W (325 VA)、 3.2 A、 1156 kJ/h | |
最大実効伝送速度(Gbit/s) | 90.0※7 | |
測定時ポート速度とポート数 | 2.5Gbit/s: 12※7、 10Gbit/s: 6 | |
筐体 | 金属筐体、 ファン:3基 | |
電波障害規格、環境負荷物質管理 | VCCIクラスA、 RoHS対応、 省エネ法準拠 | |
外形寸法(W×D×H) | 330×44×294mm | |
質量(付属品含まず) | 3.4 kg |
※1 2.5GBASE-T、1000BASE-T、100BASE-TX に対応しています。
※2 10GBASE-T、5GBASE-T、2.5GBASE-T、1000BASE-T、100BASE-TX に対応しています。
※3 フレームサイズ64byte時(ノンブロッキング)です。
※4 RFC2544に準じた測定値(ストア&フォワード方式、フレームサイズ64Byte)です。
※5 L2MS(Layer2 Management Service)は、ヤマハネットワーク機器をレイヤー2レベルで管理する機能です。L2MSエージェント対応機種は、技術情報(RTpro)サイトにて公開しております。
※6 付属の電源コードを使用する場合は、日本国内AC100Vのみ使用可能です。
※7 「エネルギーの使用の合理化等に関する法律」に基づく表示事項です。2.5Gbit/sのポートを2.5Gbit/sで通信させて消費電力を測定し、基準値を計算する時には2.5Gbit/sのポートは1Gbit/sと読み替えて計算式を適用しました。