デスクトップ
省スペース筐体のデスクトップ型シンクライアント専用端末
富士通
FUTRO S7011
掲載日:2024/05/07
シンクライアントとは、「Thin(薄い・少ない)+Client(クライアント)」と表され、サーバー側でデータ処理のほとんどを行い、クライアント端末では必要最低限のデータ処理しか行わせないシステムのことだ。クライアント端末ではデータを一切保持せず、サーバーで処理された結果のみを閲覧できるため、情報漏えい対策の手段の一つとして注目されている。データをサーバーで一元管理するため、運用やセキュリティ対策を重点的に行える。
シンクライアント専用端末
富士通の『FUTRO S7011』は、新たに「Windows 10 IoT Enterprise 2021 LTSC」を搭載した、省スペースデスクトップ型シンクライアントだ。
Windows 10 IoT Enterpriseの機能であるUnified Write Filterを利用し、内蔵フラッシュメモリーへの書き込みを保護。利用者による端末内へのデータや設定を保存させないシンクライアントを実現する。ただし、管理者による保存などは可能だ。
メモリーは標準で4GB、カスタムメイドで8GBに増設が可能。また、カスタムメイドで8GBへ変更し、拡張RAMモジュール8GB(8GB×1)を追加、または、オプション品の拡張RAMモジュール-8GB×2枚を別途追加することで、最大16GBにすることができる。
幅68×奥行165×高さ156 mm(スタンド含む)で約0.87リットルの省スペース筐体に、消費電力の少ないCPU、AMD Ryzen Embedded R1505G with Radeon Vega 3 Graphicsを搭載することによりファンレス設計となっており、静音性を実現している。
マウントキット+ディスプレイ
本製品は、カスタムメイドのマウントキットを追加し、別売りのディスプレイを組み合わせることで、「設置面積実質ゼロ」を実現する。
液晶ディスプレイの裏側に本体を組み合わせると、本体の置き場所が不要になり、デスクの上に更なるスペースを確保できる。これはオフィスではもちろん、テレワークでも嬉しいことだ。机上のスペースをより有効に活用できる。
さらにこの組み合わせにすると、BIOS設定により、キーボードからの電源投入が可能になる。キーボード操作するだけでシンクライアント本体の電源がONになるので、スムーズに電源を入れることができる。ただし、出荷時のBIOS設定では「使用しない」になっているので、「使用する」に変更することを忘れないようにしたい。
カスタムメイドでは、さまざまなディスプレイインターフェイスに対応したり、Wi-Fi 6(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠)の無線LANに対応したりすることが可能。キーボードとマウスを、白い抗菌タイプにすることもできる。
主な仕様
製品名 | FUTRO S7011 | |
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オペレーティングシステム | Windows 10 IoT Enterprise 2021 LTSC(64ビット) | |
対応プロトコル (クライアントバージョン)※1 | 【Citrix ICA】〇 【VMware PCoIP】〇 【VMware Blast Extreme】〇 【Microsoft RDP】〇 |
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プロセッサー/コア数 | AMD RyzenEmbedded R1505G with Radeon Vega 3 Graphics (2.4GHz) / 2 | |
キャッシュメモリー | 2次/3次 | 1MB / 4MB |
メモリー※2 | 標準 / 最大※3 | 標準4GB /★カスタムメイド8GB / 最大16GB※4 |
メモリースロット(空き)※5 | 2(1) | |
表示機能 | グラフィックスアクセラレーター | AMD Radeon Vega 3 Graphics(CPU内蔵) |
ビデオメモリー | メインメモリーと共用 | |
外部ディスプレイ表示※6 | 最大3,840×2,160ドット / 最大1677万色 | |
ストレージ | OS/アプリ搭載用内蔵フラッシュメモリ256GB※7 | |
通信 | LAN | 1000BASE-T / 100BASE-TX / 10BASE-T準拠、Wake on LAN対応※8 |
無線LAN | なし ★Wi-Fi 6(1.2Gbps)対応、IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠、MU-MIMO対応 |
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Bluetooth※9 | なし ★Bluetooth V5.1準拠※10 |
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インターフェイス | 外部ディスプレイ | DisplayPort×2※11 |
シリアル※12 | なし ★RS-232C D-SUB9 ピン×1(16550A互換) |
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オーディオ | マイク・ヘッドホン・ヘッドセット兼用端子(フロント×1)、 ラインアウト端子(リア×1) |
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LAN | RJ-45 | |
USB※12 Type-A | 【USB 2.0】3 (リア×3) 【USB 3.1 (Gen2)】1 (フロント×1) |
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USB※12 Type-C※13 | 【USB 3.1 (Gen2)】2 (フロント×1, リア×1) | |
電源供給方式 | ACアダプタ※14 | |
バッテリー | ― | |
消費電力※15(最大消費電力) | 約5.5W(約81W) | |
電波障害対策 | VCCI クラスB | |
盗難防止用ロック取り付け穴 | あり ※穴の寸法は概ね、横:約7mm、縦:約3mm、奥行き:約7-8mmとなります。大量導入の場合はあらかじめ実機での検証を推奨いたします。 |
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外形寸法(W×D×H)(突起部含まず) | 36×165×147 mm(スタンド含まず) 68×165×156 mm(縦置きスタンド含む横置き可) |
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質量 | 約0.7kg(スタンド含まず) | |
サポートOS※15※16 | Windows 10 IoT Enterprise 2021 LTSC(64ビット)※17、 Windows 10 Enterprise LTSC 2021(64ビット)※18※19、 Windows 10 Enterprise LTSC 2019(64ビット)※18 |
※1 最新の対応状況についてはカタログに掲載している「主なインストール/添付ソフトウェア」で確認をしてください。
※2 搭載メモリーの構成によっては、出荷時に空きスロット数が変わる場合があります。
※3 お客様の使用環境で事前検証した上でメモリーサイズをお決めください。U9313MとA5513Mは、工場出荷後に交換・追加はできません。
※4 最大容量16GBにする場合は、カスタムメイドで8GBへ変更し、拡張RAMモジュール-8GB(8GB×1)をまたは、オプション品の拡張RAMモジュール-8GB×2枚を別途手配ください。 メモリの組合せにつきましては、https://jp.fujitsu.com/platform/pc/product/futro/option.html をご覧ください。
※5 搭載メモリーの構成によっては、出荷時に空きスロット数が変わる場合があります。
※6 表示モードについては、接続するディスプレイとの組み合わせにより表示できない場合があります。接続するディスプレイがサポートしている表示モードを確認の上接続してください。
※7 FUTROは仮想環境接続専用端末のため、PCのようにOFFICEアプリなどをインストールしての使用に関し、動作保証するものではありません。 256GBであっても、全てのOSの更新プログラム(Quality Update)に対し、必要な容量を保証するものではありません (シンクライアントのOSの更新プログラムの運用はお客様のセキュリティポリシー次第になります)。
※8 出荷時のBIOS設定は「使用しない」となっております。使用環境に制限があるため、ご使用の際には、マニュアルをご覧の上「使用する」に変更してください。
※9 全てのBluetooth® ワイヤレステクノロジー規格対応機器に接続可能なことを保証するものではありません。
※10 Windows 10 Enterprise LTSC 2019の場合はV5.0準拠です。
※11 音声出力はオーディオケーブルをご使用ください。
※12 全てのUSB/シリアル(S7011のみ)対応機器の動作を保証するものではありません。
※13 USB Power Deliveryとディスプレイのインターフェイスの機能はありません。
※14 入力波形は正弦波のみをサポート。
※15 富士通は、本製品で「サポートOS」を動作させるために必要なBIOSおよびドライバーを提供しますが、全ての機能を保証するものではありません。また、保護管理ツールについては単品での提供をしておりません。ボリュームライセンスのWindows 10 Enterprise LTSC 2021(64ビット)またはWindows 10 Enterprise LTSC 2019(64ビット)をインストールする場合は、コマンドラインツールでUWFを設定してください。
※16 日本語のみ。
※17 プリインストールOSとボリュームライセンスOSを意味します。ボリュームライセンスOSの場合、OSのサポートはMicrosoft社になります。 富士通は、本製品で「サポートOS」を動作させるために必要なBIOS及びドライバを提供しますが、全ての機能を保証するものではありません。また、保護管理ツールについては単品での提供をしておりません。ボリュームライセンスのWindows 10 IoT Enterprise 2021 LTSC(64ビット)をインストールする場合は、コマンドラインツールでUWFを設定してください。
※18 ボリュームライセンス保持は必須になり、OSのサポートはMicrosoft社になります。
※19 2024年1月現在、Windows 10 Enterprise LTSC 2021(64ビット)のサポートには延長サポートはなく、メインストリームサポートのみになり、2027年1月12日で終了となりますので、特にご注意ください。詳細はこちらのマイクロソフト社のサイトをご覧ください。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/lifecycle/products/
※ 仕様詳細等はメーカーサイトにてご確認ください。
※ ★箇所:カスタムメイドで変更が可能です。