キヤノンの『GX5530』は、特大容量タンクを搭載した、ビジネス向けインクジェットプリンターだ。その特長のひとつは、業種特有の用紙や多彩な封筒サイズに対応している点だ。

通常のコピー用紙などに加えて、宅配送付票や光沢ラベル、薬袋など、業種特有の用紙にも印刷することができるので、それぞれの用紙に合わせた専用プリンターを使う必要がなくなり、プリンターを本製品ひとつに集約できる。16種の封筒サイズに対応し直接印刷できるので、宛名シールを貼る手間を軽減することが可能だ。

ビジネス向けプリンターでは、長尺印刷やポスター印刷などの機能が求められる場合もある。本製品は、最長1,200mmという長尺用紙にもプリント可能。大きさを生かして、迫力あるポスターやPOPも作成できる。

そのほか、小さな用紙への印刷も得意分野だ。

本製品は、小売業などで用いられるB6Hサイズへの印刷に対応している。従来まで、A4サイズなどに印刷してからプライスカードの大きさに裁断していた場合には、面倒な裁断作業が不要になり、大幅な業務効率化が実現できる。

『GX5530』には、特大容量のインクタンク「GIGA TANK」が搭載されている。これにより、インクコストはA4モノクロ文書1ページあたり約0.8円、カラーで約2.2円を実現している。

さらに、独自開発の全色顔料インクを採用しているので、小さな文字も鮮明に印刷可能。両面印刷でも、用紙の裏側までインクが浸透する「裏抜け」が少なく、読みやすい文書を印刷できる。

特大容量タンクの採用はインクコストの低減だけでなく、インク補充頻度も低減することができ、メンテナンスの手間を省くことができる。

インクの補充は、ボトル内に軽い空気を入れ、気体と液体を交換するようにしてインクを注入。タンクの空気口が液面に触れると自動でストップするので、注ぎ過ぎの心配がなく安心だ。

インクタンクに加えて、給紙カセットも大容量に対応している。2段の前面給紙カセットと背面給紙トレイの三つの給紙口を搭載し、普通紙であれば最大で600枚まで給紙可能だ。

出力物ごとに用紙を入れ替えたり、補充したりする頻度を抑えることができるので、業務の効率化を実現できる。