NAS・ストレージ
セキュリティ機能と耐衝撃性能を搭載したポータブルHDD
アイ・オー・データ機器
HDPD-SUTC1
掲載日:2024/06/25
通信ネットワークが普及していなかった時代には「スニーカーネット」という言葉があった。データを保存したフロッピーディスクやMOなどのメディアを届けるために、人間が走り回っていることを皮肉った表現だ。しかし、これは死語とは言えない。現在でも、通信環境が整っていない場合やデータが大容量の場合、高いセキュリティが求められる場合などには、USBメモリーやポータブルHDDなどのモバイルストレージの活用が有効だ。
ハードウェア自動暗号化に対応
アイ・オー・データ機器の『HDPD-SUTC1』は、セキュリティ機能と耐衝撃性能を搭載したポータブルハードディスクだ。本製品の容量は1TBだが、ほかにも2TB、3TB、4TBのモデルがラインアップされている。
ポータブルストレージの運用で注意しなければならないのは、紛失や盗難によって保存してある情報が漏洩するリスクだ。
その点、同製品を含む「HDPD-SUTCシリーズ」では、ハードウェアによる自動暗号化(AES256bit方式)が採用されており解読が困難なため、紛失・盗難による情報漏洩リスクを抑えられる。
また、HDD内に保存されたデータにアクセスする際には、パスワードによる認証が不可欠であり、正しいパスワードを入力しなければ、データ保存領域には一切アクセスできない。暗号化とパスワード認証という二重のセキュリティでデータを守っている。
さらに、別売りの管理者用ソフトウェア「SUHManager」が用意されているため、ログインログの閲覧やログインパスワードの詳細設定、パスワードミスロックの解除などが行える。自社のセキュリティポリシーに合わせた運用が可能だ。
また同製品は、Windows/Mac両方に対応しており、USB-AケーブルとUSB-Cケーブルが1本ずつ添付されている。幅広い機種で使用することができるだろう。
衝撃・ほこり・水滴から防御
『HDPD-SUTC1』には、モバイル用途に適した各種対策が施されている。
一つ目は、落下の衝撃からデータを守る耐衝撃ボディの採用だ。米国国防総省の軍事品が採用している性能試験(MIL-STD)と同等の落下試験をクリアしている。
それを実現しているのが、筐体外装部に採用された「熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)」と、内装部の「ポリカーボネート(PC)」、「衝撃吸収ダンパー」の採用だ。同製品ならもし落としてしまった場合でも、被害を最小限に抑えることができるだろう。
二つ目は、PCと接続する際に使用する、USB端子の防雨防塵キャップの採用だ。IP52に準拠しており、ユーザー自身で取り付け・取り外しが可能。こちらも万一の際の備えとして、安心して使用できる。
さらに同製品には、盗難防止用のケンジントンスロットが搭載されている。ワイヤーなどでカバンとつなげておけば、盗難防止に加えて、紛失防止効果も期待できる。
主な仕様
型番 | HDPD-SUTC1 |
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対応機種 | USB 5Gbps(USB 3.2 Gen 1)/USB 2.0ポート USB-C/USB-Aコネクターを搭載した下記機種 ■WindowsPC ■Mac |
対応OS | Windows 10 Windows 11 Windows Server 2016 Windows Server 2019 Windows Server 2022 macOS 11 macOS 12 macOS 13 macOS 14 |
備考 | ・Windows(Sモード)およびARM版Windowsでは非対応になります。 ・日本語OSのみ対応です。 |
インターフェイス | USB 5Gbps(USB 3.2 Gen1)/USB 2.0 |
コネクター形状 | USB-microB |
電源 | USBバスパワー |
フォーマット | NTFS |
使用温度範囲 | 5~35℃ |
使用湿度範囲 | 20%~80%RH(結露なきこと) |
データ暗号化方式 | AES256bit |
各種取得規格・法規制 | RoHS指令準拠(10物質)、VCCI Class B |
外形寸法(W×D×H) | 約84×130×19mm |
質量 | 約180g(本体のみ) |
保証期間 | 3年保証 |
対応有償保証(ISS) | センドバック 保証延長 |
※ 仕様詳細はメーカーサイトにてご確認ください。