『AT-SE250-28XTm』は、ネットワークエッジの高速化に適したレイヤー2 plusインテリジェント・スイッチだ。

上位機種の「AT-x250-28XTm」からVCS（バーチャルシャーシスタック）を省き、基本機能に特化して価格を抑えた製品だが、基本的なハードウェア機能は同等。VCSによる冗長構成こそ対応しないものの、高度なコストパフォーマンスを発揮してくれる。

ダウンリンクポートの搭載数は24基で、全てが100M/1000M/2.5G/5G/10Gをサポート。アップリンクには、最大速度10GのSFP/SFP+モジュール対応スロットを4基備えている。

全ポートが10G通信に対応するため、カテゴリー6以上のクラスのケーブルを使用すれば、高速通信の集約に使用できる。

マルチギガビットにも対応しているので、環境がカテゴリー5eケーブルであっても2.5Gおよび5Gでの通信が可能だ。既存のケーブルを工事する必要がなく、低コストでネットワーク環境の向上を実現できる点は大きなメリットだ。

管理負荷の軽さもメリットの一つだ。独自のネットワーク仮想化機能、AMF Plus（Autonomous Management Framework Plus）により、ヘルスチェックモニタリングによるネットワーク機器の通信パフォーマンスを含めた機器状況、デバイス同士の接続状況などを可視化し、セキュリティリスクと障害の予兆検知や早期解決に役立てられる。なおAMF Plusは、管理するマスターと管理されるメンバーがあり、本製品は管理対象となるAMF Plusメンバー（エッジノード※）に対応している。

また、Webブラウザーから機器の情報表示や設定が可能なWeb GUIを標準でサポート。管理者のスキルレベルを問わない、直感的なネットワーク管理が可能だ。

LDFやMACスラッシング検出など、多彩なループガード機能も搭載。接続ミスなどで発生したネットワークループを自動検出し、ポートディセーブルなど設定した動作を自動で実行、迅速なシステム復旧をサポートする。

ネットワーク環境を改善する手段として、ぜひおすすめいただきたい。

※本製品のAMF Plus メンバー機能はエッジノード向けの限定版であり、通常のAMFメンバーと比べ、AMF Plusネットワークへの接続がAMF Plusリンク1本に限定されるなどの制限がある。