セキュリティ
消去証明書の発行機能を搭載したデータ消去ソフト
アイ・オー・データ機器
D-REF5
掲載日:2024/08/20
ノートPC、USBメモリーやポータブルHDDの盗難や紛失、内部からの持ち出し、ランサムウェアなどの悪意ある攻撃など、情報漏えいにはさまざまなルートがある。そして見落とされがちなのが、PCなどに残された「消去したはず」のデータだ。「ごみ箱を空にする」だけでは、データは完全には消去されていない。これらはデータ復旧ソフトを使用すれば容易に復元されてしまう。廃棄PCなどにも、セキュリティ対策が必要なのだ。
全て消去するPURGE方式対応
アイ・オー・データ機器の『D-REF5』は、高レベルの消去方法に対応したデータ消去ソフトだ。Windows版とUSB起動版(USBブート版)の2種類のアプリを内蔵したUSBメモリーとして提供されている。
ユーザー領域に加え、システム領域のデータまで完全に消去できるPURGE方式など、9種類の消去方法に対応している。
PURGE方式とは、米国国立標準技術研究所(NIST)が定めるデータ消去レベルの中でも高レベルな方式で、USB起動版(USBブート版)であれば研究所レベルの攻撃にも耐えるとされている。情報が書き込まれた全ての領域を消去することが可能だ。
また、高度な技術を持つ専門業者が専門機器を使用しても復旧できないことを認めるデータ適正消去実行証明協議会(ADEC:Association of Data Erase Certification)の認証を受けている。
廃棄するPCやリースやレンタルで返却するPC、従業員などに貸与しているPCなど、さまざまシーンで確実なデータ消去が行える。
消去証明書の発行も可能
『D-REF5』には、Windows版のみの対応だが、データを消去したことを証明する「消去証明書」を発行する機能が搭載されている。消去証明書には透かし入り画像を入れることで、偽造防止対策も施されている。
テレワークや外部委託など、業務データをオフィス外に持ち出すシーンは少なくない。業務完了とともに「消去証明書」を提出することで、作業者も管理者も情報漏えいのリスクを回避することができる。
また、業務によっては他社と秘密保持契約(NDA)を締結している場合がある。取引終了時に「消去証明書」があれば、信頼感をより高められるだろう。
セキュリティ対策を考えたデータ消去にいち早く対応することで、企業イメージの向上も狙えるため、ぜひ提案していただきたい。
主な仕様
製品名 | D-REF5 |
---|---|
対応機種※1 | USB 5Gbps(USB 3.2 Gen1)ポート(USB-A コネクター)を搭載したWindows PC |
動作CPU | 1GHz以上のプロセッサー |
動作メモリー | 1GB以上 |
動作HDD容量 | 空き容量256MB以上 |
メディア(媒体) | USBメモリー |
プラットフォーム | Windows/Other |
ライセンス情報 | USB起動版(USBブート版)で1台の消去に対応 ※LC版の場合、USB起動版(USBブート版)で複数台の消去に対応 |
媒体、提供方法 | USBメモリー |
外形寸法(W×D×H) | 約24×59×8.8mm |
質量 | 約11g |
使用温度範囲 | 0~45℃ |
使用温度範囲 | 10~90% ※結露なきこと |
保証期間 | 1年間(USBメモリー本体のみ) |
各種取得規格 | RoHS指令準拠(10物質)、VCCI Class B |
※ ARMプロセッサー搭載のPCは非対応とします。
※ D-REF5:インストール可能台数は1台のみです。
※ D-REF5(LC):ライセンス利用許諾書の台数に合わせてインストールを行ってください。