ベンキュージャパンの『GV50』は、投影角度を自由に調整できる天井モバイルプロジェクターだ。

同社独自の135°回転機構を採用することで、壁はもちろん、天井をスクリーンとして利用することを可能にした。

光源には、同社のモバイルプロジェクターとして初めて、高輝度が特長のレーザー光源を採用。

従来機種「GV31」の300ANSIルーメンと比較して、明るさが500ANSIルーメンに向上した。高画質なHDR10およびHLGコンテンツに最適化された同社独自のCinematicColorテクノロジーにより、明るく鮮やかな映像を投影できる。

投影画像の解像度は1,080P（1,920×1,080）、アスペクト比は16：9、コントラスト比（FOFO値）は100,000：1、色再現性は24ビット（1,670万色）だ。

また、4W2基と10Wウーファーのスピーカーが搭載されているため、高周波数と低周波数がバランスよく再生される臨場感あふれるオーディオ環境を実現している。

本体質量が2.1kgの『GV50』は、モバイルプロジェクターという名前のとおり、必要に応じて簡単に移動・設置が可能だ。

簡単に移動・設置ができたとしても画面の調整が面倒では、便利さは大きく損なわれる。さらに投影された画像が歪んでいては、訴求力は半減されるだろう。

その点、本製品にはオートフォーカス、自動縦横台形補正、自動障害物回避機能、スクリーンフィット、回転補正、デジタルズームなど多彩な補正機能が搭載されているので、手間をかけることなくジャストフィットした画像を投影できる。

自宅の寝室で映画などのコンテンツを投影することを想定した製品だが、ホテルなどの宿泊施設で使用すればラクジュアリー感を向上させることができるだろう。また、サウナやスーパー銭湯などの休憩室で、自社や他社のプロモーション映像を投影する、リテールメディアのような使い方も可能だ。

そのほかにも、医療施設や介護施設で利用者のQOLを向上させたり、保育園のお昼寝タイムの寝かしつけなどに使用したりすることもでき、工夫次第でいかようにも楽しめる製品だ。

これまでにも天井に投影できるプロジェクターは存在した。しかし、手軽に移動でき、手間なく投影できる本製品には、大きな可能性が秘められていると言えるだろう。